【聴く力・話す力のスキルアップ】㉑実践編5
この連載では
第1シリーズでは、発達障害を中心とした【学級・学校に適応することが難しい子どもとの係り】について
第2シリーズでは【学力差がある集団への係り】について
第3シリーズでは【一見仲良さそうに見えるなれあい集団内部への係り】について
第4シリーズでは『教職を目指す学生が考える【理想の教師像】』について
そして現在は、シリーズの番外編として、『悩みを抱えている子どもへどのように寄り添うか』について考えています。
そして、そこから『話の聴き方』『話し方』へと、みなさんと一緒に考えてきました。
『話し方』についてこんなことを提案してきました。(詳しくは過去のブログをご覧ください)
1 言葉は、相手へのギフトと考えましょう
①人は、自分のイメージどおりに動く
②人は「言葉」ではなく「心」を受け止める
2 アイメッセージで、話してみましょう
3 リフレーミングで話してみましょう
①価値基準を変えてみると‥
②言葉の言い換え
③応用編
4 具体的に話してみましょう
①『どうすべきかは分かっているけど、どうすればいいかが分からない』説明編
②『どうすべきかは分かっているけど、どうすればいいかが分からない』実践編
5 ポジティブに話してみましょう
以上の内容については、ここでお話するとともに、前回(1月例会)のコミュニケーションカフェ【聴く力・話す力のスキルアップ】に
おいて、参加者のみなさんと一緒に考えたり、練習したりしてきました。
そして、次回(2月例会)のコミュニケーションカフェ(リアル版もOnline版も)では、みなさんからの質問や要望に応えて、「提案す
るときに、どのように話せばよいか」「上司からの提案を断るときに、どのように話せばよいか」といった、リアルな話題を中心として
実践編に取り組んでいきます。
詳しくは、下記のチラシをごらんください。
事例①アルバイト・パート先で、責任者から難しい要求をされた場合(詳しくは、以前のブログ参照)
事例②ママ友仲良し5人組(そのように見える)。リーダー・ボス的存在のAさんが、みんなでお茶をしている時に、「今日はここで失
礼するわ」と中座したBさんのことを、Cさんに「あの人のことをどう思う?」と尋ねてきました。
あなたが、Cさんなら、どう答えますか?
2つの対応が考えられます。(詳しくは前回のブログを)
①Aさんの気持ちを忖度して、「いい人だけど、ちょっとね」と言う。
②Aさんの気持ちは無視して、「えっ?いい人じゃない?私好きよ」と言う。
しかし、どちらも苦しいところですね。
そこで、①でも②でもない方法を考えてみましょう。
例えば、投げられた質問のボールを投げ返したら、どうでしょうか。
「えっ、どう思うって言われても‥、そんなによく知らないし‥Aさんご自身はどう思っているの?」と問いかけたら、どうでしょう
か。おそらく、Aさんは「いい人よね」とポジティブな表現をすると思います。そうならば、同じように「そうよね」と言えば、よいの
ではないかと思います。
そこで、Aさんが「私は、あの人は好きじゃないわ」とネガティブな表現をしたならば、「そうかぁ。よく知っているAさんが、そう言
うならば、そうかもしれないわね」と続けましょう。
そして、どちらのケースでも大切なことは、すぐに話題を変えるということです。
今の会話が全く何もなかったかのように、違う話題で盛り上げましょう。
そうすると、今後Aさんはあなたに一目置くようになると思います。
Aさんが「この人は、うかつに手が出せないな」と、あなたのことを思ったなら、それで十分なのです。
いかがでしょうか。
「選択肢が二つしかない」と思い込まずに、他の選択肢も考えてみませんか?
ハピネスでは、こうした身近な問題をもとに、参加者全員で話し合ったり、ロールプレイでスキルの練習をしたりする会【コミュニケー
ションカフェ】を開いています。
リアルでもOnlineでも開催しています。
詳しくは、このHPのトピックスをごらんください