【不登校は誰にでも起こりうる】コミュニケーションが苦手な人との上手な関わり方【不登校に目を向けて】④

今月は、【不登校】について、みなさんと一緒に考えています。

前回は、事例①を題材にして、【不登校】について知っておいてほしい知識・知見の一端をお話しました。

例えば

①『不登校傾向の子どもが100人いれば、その理由は100とおりある』ということです。

ですから、「これが絶対」という【マニュアル】は、当たり前のことですが、ありません。

②『不登校傾向の子ども』と、まず話し合ってみましょう。

まずは「世間話」から始めましょう。

そうして、少しずつ信頼関係を築いていきましょう。

③何年もかかって『不登校傾向の子ども』になったのです。

時間がかかるのは、当たり前です。

④保護者への支援も忘れないようにしましょう。

⑤使えるリソースは、全て使いましょう。

しかし、これら以外に知っていただきたいことはたくさんあります。

 

そこで【不登校】についての基礎知識から、一緒に勉強していきましょう。

1 不登校の考え方の変遷

1960年代  神経症論 ➡ 分離不安・自己脅威 など

その後   学校病理説 登校拒否 社会問題化

1980年代  子どもの数は減っているのに、急増する

1992年   文科省「不登校は、誰にでも起こりうること」

2 文科省による不登校の定義

何らかの心理的、情緒的、身体的あるいは社会的要因・背景により、児童生徒が登校しないあるいはしたくともできない状況にあ

る者(ただし、「病気」や「経済的な理由」による者を除く)

年間に30日以上の欠席【不登校】と言う

3 不登校児童生徒数の推移

① 現在の出現率   中学校 3%    小学校     0.3% 

 ② 昭和50年代から上昇  2002年~2012年減少  再び増加

いかがでしょうか。

ご存じないこともあったのではないでしょうか。

次回は、【不登校】の理由について考えていきましょう。

 

 

こうした身近な問題をもとに、参加者全員で話し合ったり、ロールプレイでスキの練習をしたりする会【コミュニケーションカフェ】を開いていま

す。

リアルでもOnlineでも開催しています。

詳しくは、このHPのトピックスをご覧ください。