【ユニバーサルデザイン的考え方】コミュニケーションが苦手な人との上手な関わり方【発達障害(碍)傾向に目を向けて】④
【発達障害(碍)の概要】(前回から続いています)
① 特徴
社会性・コミュニケーション・想像力 に支障という傾向がある
事例①中学生 発達障害傾向があり、周囲とうまくコミュニケーションが取りにくい生徒のケース
ある意味でのミスマッチが続いていくと、「あの子と話すと面倒だよね。避けておこう」と、周囲のは引き気味になるでしょう。
これが、小学校低学年でのことでしたら、ひどい言葉をかけたり、いじめにんったりするかもしれませんが、学年が上がるにつれて、
周囲がトラブルを避けようとして、その子と関わらないようになっていくのではないかと考えます。➡ 解決方法については後述
② 発達障害の分類
ASD(自閉症スペクトラム障害)
ADHD(注意欠陥・多動性障害)
SLD(限局性学習障害)
が、考えられます。
以前は、これと異なる分類や名称で表されていましたが、今はこの呼び方が一般的になっています。
③ 発達障害についての、一般的な対応策 ➡ 個別については後述
〇資格情報を生かす
私たちが得る情報の大半は、『目』から視覚情報として取り入れています。
発達障害傾向のある子・人も、もちろん同様であり、中には聴覚情報を苦手としている子・人もいます。
ですから、『視覚情報』を大切にしましょう。
〇一度に一つずつの指示にする
小学校の授業中で、気になったことがあります。
それは、先生が「プリントと筆記用具、椅子を持って先生の近くへ集まって」という指示でした。
ここには、3つの指示が入っています。
発達障害傾向の子どもに限らず、「一度に一つずつのことしか無理」と言う人は、結構多いのではないでしょうか。
一つずつ、区切って指示することで混乱を避けられると思います。
〇特質に配慮する
上記二つも、特質に入ります。
その他『大きな音が苦手➡友だちと花火大会へ行かない』、『肌・皮膚が敏感➡冬でも長袖を着ない』等、さまざまあると思いま
す。当該する子・人の特質を理解し、できる範囲で配慮しましょう。
〇決められたルーティーンを大切にする
例えば学級で、『朝の会は、先生とみんなであいさつする➡提出物を回収する➡係からの連絡がある➡1時間目の授業の用意をす
る・教室移動をする』といつも同じメニューならば、発達障害傾向の子どもに限らず、誰も迷いません。
しかし、学校・学年・学級の都合で、そのメニューが時々変更となる場合があります。
すると、事情が呑み込めずに間違える生徒がいます。
発達障害傾向の子どもは、そうした混乱しやすいのです。
そうした混乱しやすい子どもには、事前に伝えることが有用かと考えます。
こうした配慮は、発達障害傾向の子・人に対してばかりでなく、全ての子・人に対して有用な考え方・スキルではないでしょうか。
ユニバーサルデザイン的な思考・スキルではないでしょうか。
こうした身近な問題をもとに、参加者全員で話し合ったり、ロールプレイでスキルの練習をしたりする会【コミュニケーションカフェ】
を開いています。
リアルでもOnlineでも開催しています。
詳しくは、このHPのトピックスをご覧ください。