【二次障害を作らない】コミュニケーションが苦手な人との上手な関わり方【発達障害(碍)傾向に目を向けて】

どのように関わっていくか①(以前のブログをご覧ください)

どのように関わっていくか②(以前のブログをご覧ください)

発達障害傾向のある子自身への対応

〇その子の『特徴・興味関心』を生かした対応(ポジティブをよりポジティブへ高める)

『シェルター・クールダウンの場所』の設定(ネガディブを減少させる)

その子の周囲への対応

その子ばかりでなく誰にとっても居心地の良いクラスを育てる ➡ 【ユニバーサルデザイン】の考え方

についてお話してきました。

 

ここからは、

どのように関わっていくか③

ここでお話したいことは、【発達障害傾向のある子ども】を、【問題のある子ども】にしないということです。

今までに、何度かお話しているように、私は以前公立中学校の教師でした。

今から思えば、その子は発達障害傾向のある子どもだったと思うのですが、授業中でも落ち着きがなくソワソワしていました。

私自身は「この子は私が教える理科の内容に興味がないんだなぁ」と思う程度でしたが、遥か昔のことでしたから「どうしてじっとして

話が聞けないんだ」と厳しく叱る先生もいました。

すると、彼はその時だけはじっとしますが、もちろん長く続くわけもなく、何度も叱責されることとなりました。

そこで、授業や学校自身への興味関心を失い、学校を休み始めた子もいたと思います。

今思うと、とてもかわいそうな気の毒なことをしたと思います。

(彼自身は、次の学年でとても優しく生徒に寄り添ってくれる先生のクラスとなり、学校へ再び足が向き始めましたが‥)

しかし、こうしたケースは社会全体で、たくさんあったのではないかと思います。

『発達障害』に関する知見のなさから、子ども自身も周囲も辛い思いをした時代だったと考えます。

 

しかし、今これだけ『発達障害』についての情報がある中、『知らなかった』では済まされないと考えます。

『発達障害傾向』のある子どもを、『問題児・生徒』にさせないために、以下のことが大切と考えます。

① 障害(碍)の特性をきちんと理解する

② それぞれの障害(碍)に適した対応をする

③ 障害(碍)から『二次障害』を生じさせない

①②については、今までにお話してきたので、③について次回から考えていきましょう。

 

 

こうした身近な問題をもとに、参加者全員で話し合ったり、ロールプレイでスキの練習をしたりする会【コミュニケーションカフェ】

を開いています。

リアルでもOnlineでも開催しています。

詳しくは、このHPのトピックスをご覧ください。