【発達段階にフォーカス】コミュニケーションが苦手な人との上手な関わり方【発達障害(碍)傾向に目を向けて】

どのように関わっていくか①

作戦① 偶然良いこと(今回の場合では『上手な関わり方』)ができた時に、強く評価する

作戦② ルーティーンが決まっていて、褒めやすい役割を与える

作戦③ 発達段階を考慮して、評価する

前回、お話したように、善い行いをした小さな子に「いい子だね」と頭を撫でるように、中学生に接することできません。

ほめ方や叱り方といった対応には、それぞれの発達段階に応じた言動があると考えます。

その発達段階について、今回考えていきましょう。

 

それぞれの発達段階で配慮すべきポイント

【小学校】

学級ルールやソーシャルスキルなど、教えるべきことを定め、「えらいね」「よくやったね」等の誉め言葉をかける。

こうした褒める行いを繰り返す。

【良い行いをすると、褒められる】➡【褒められることは、気持ちの良いことだ】➡【また、善い行いをしよう】

といったルーティーンを、子どもの中に培っていく。

【中学校】

複数の目で生徒理解を図り、「思春期」という発達段階を考慮して、+のアイメッセージの活用や級友どうしの認め合いを設定する。

主に大人が褒めていた小学校時代と異なり、中学時代では友だちからの評価が大きな意味をもつようになります。

そこで、学校行事などを活用して、互いに認め合う実践が、彼等の成長を促すと考えます。

【高等学校】

外部機関との連携を重視し、ユニバーサルデザインによる環境づくり・授業づくり、通級指導と情報交換し、子どものニーズに対応する。

小中の義務教育と異なり、『自主退学』といった問題が生じてきます。

小中の頃の『不登校』と異なる状態が生まれてくるわけです。

教員からのアウトリーチと言っても、地域が広範囲となるので、実際には難しいこととなります。

そんな中で、学校だけではなく、さまざまな外部機関との連携の必要性が高まってくるわけです。

次回へ続きます。

 

 

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詳しくは、このHPのトピックスをご覧ください。