【二次障害を起こさない】コミュニケーションが苦手な人との上手な関わり方【発達障害(碍)傾向に目を向けて】⑧

【ADHDの概要】

① 正式名称

   Attention  Deflict  Hyperactivity  Disorder

 注意欠陥・多動性障害 と言います。

② 診断基準

 〇不注意が少なくとも6か月以上継続している

 〇多動性及び衝動性が少なくとも6か月以上継続している

実際の生活場面では、こうした傾向自体が問題というよりは、こうした言動により生じる周囲との軋轢が、大きな問題となっているなぁ

と感じています。

そして、そうした傾向のある子どもが、2次的なトラブルを起こして、本人も周囲も傷つくことを何とかしたいと考えて。います

③ 特徴

 〇不注意は比較的長く継続するが、多動・衝動性は減少する傾向が見られる

  一概に決めつけることはできませんが、学校現場で長く子どもたちを見ていた経験からすると、確かにこの傾向は見られます。

  小学校の頃に、落ち着いて授業に取り組むことが難しかった子どもが、中学卒業後の進路を考える頃ともなると、とても落ち着いた 

 態度で取り組む姿を何度か見たことがあります。

  また、そのことの良し悪しは別として、長ずるにしたがって「医師から処方された薬をのんでから登校しよう。そうすると、周囲に 

 イライラしなくて済むから、僕自身が楽だから」といった選択をする子どもと話したこともあります。

 〇女性は不注意傾向が高い

  これは、常日頃から私自身が感じていることです。

  先日も、大切なもの(私にとって)を失くしてしまい、落ち込みました。

  気を付けているのですが‥

 〇反抗期・反社会的行動(反抗挑発症・素行症)と関連 ➡ 二次障害

  上記でもお話したように、「ここが大きな問題ではないか」と考えています。

  該当児童・生徒・人が、イライラして周囲のことを考えずに行動してしまった。

  実際は、これだけのことです。

  しかし、周囲には『これだけのこと』では済まなくなるわけです。

  例えば、該当児童が前の席の女の子の髪の毛を引っ張ったとしたら、どうでしょうか。

  女の子は嫌な気持ちになり、怒るかもしれません。

  先生に言った結果、先生から該当児童は叱られるかもしれません。

  問題は、『自分の行動が相手にどのような気持ちにさせるか』という、該当児童の想像力の低さなのです。

  ですから「相手の嫌がることはしない」と言われても、いまいち納得できないのではないかと思います。

  その結果、こうした気持ちの行き違いが続くと、『とんでもない子』といったレッテルが貼られてしまう可能性があるのです。

このことについては、後程じっくり考えましょう。

 

 

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詳しくは、このHPのトピックスをご覧ください。