生徒・子どもの心とどう向き合うか11 ハッピー物語82【番外編】より
Ⅱ 【生徒・子どもの心とどう向き合うか】についての考え
③学校生活アンケートから見えてくる【生徒・子どもの心】について
生徒・子どもが抱えている悩みを知るために、さまざまな方法が考案されています。
そのうちの一つとして、『学校生活アンケート』(QU)という質問紙がよく使われています。
この質問紙の大きな特徴は、マズローの【欲求階層説】を下敷きにしていることです。
この質問紙では、生徒・子どもたちが答えたアンケート結果を、【安心安全感】と【承認感】を横軸縦軸としたグラフ上に表してあり、
その横軸縦軸で分けられた4つの象限には、そこに属する生徒・子どもを特徴づけるグループ名がつけられています。
この結果の活用としては、『学級全体の様子を見る』(規律はあるが、生徒・子どもたちが認められていないと感じている等)と、『生
徒・子どもの一人一人を見る』(いじめられてはいないけど、私はこのクラスにいてもいなくても一緒だよねといった思い等)との二つ
がありますが、ここでは【生徒・子どもの一人一人を見る】について考えます。
事例1 「学校へ行きたくないと思うことがある」「学級内に何でも話せる生徒がいない」「授業がよく分からない」の項目を選択した
生徒・子ども
生徒・子どもは、学校に対して【不適応感】を持っている。
このままでは、【不登校】になる可能性も高い。
先般の文科省通知で、『学校へ登校することだけを目的とはしない』と従前の方針とは異なる方向性が出たとは言え、『学校は勉強をす
るだけではなく、周囲とのかかわりを通して社会性を育てる場所』と考えるので、生徒・子どもの性格形成がなされるこの時期に、多く
の生徒・子どもと接する機会を与えたい。
そこで、まずは担任教師との話し合い(話すことが無理ならば、【生活ノート】等の記述による思いの交換)や、少人数での係活動を組
織してオフィシャルな級友との関わりを作ることも考えていく。
みなさんは、どのように思われますか?
その他の事例についても、考えてみましょう。
ハッピーのように悩んでいるあなたのお手伝いをさせてください。
よろしければ、お話を聞かせてください。
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