未来の教員を目指す学生と関わって3部⑰

この連載の第1シリーズとして、発達障害を中心とした【学級・学校に適応することが難しい子どもとの係り】について、また第2シリ

ーズとして【学力差がある集団への係り】について、教員を目指す彼らが抱えている不安について考えてきました。

今シリーズでは、【一見仲良さそうに見えるなれあい集団内部への係り】について、考えていきます。

 

子どもたちは、活発に楽しそうににぎやかに活動しています。

しかし、このグループ内では、外から伺えられない『人間関係のトラブル』が生じていることがよくあります。

 

そうしたトラブルを防ぐために、『自分たちのことを自分たちで考え、話し合い、決める』という一連のルーティンを習慣化することが

大切と考えます。普段の『理科の実験の班』等での少人数編成に手間をかけずに、大きな行事の時だけ子どもたちに考えさせても、今ま

でそうした【力】が育っていなければ、不毛の話し合いになると考えます。

 

では、次にそうした【力】を育てるための具体的な手立てについて考えましょう。

①学級の出来事を自分事として、とらえさせる

〇『あなたはどうするの?』は、魔法の言葉 (12/21紹介)

〇スモールステップで乗り切ろう(12/22紹介)

②『話し合い』を生活の一部にする

〇『朝の会』使えませんか?(12/23紹介)

〇『チーム内に軽い自己開示』を取り入れてみませんか?(12/25紹介)

③SDGsを目指す

〇竜頭蛇尾にならないように(12/26紹介)

〇活動のルーティーン化を図る(12/27紹介)

④まとめ

以上、いかがでしたか?

さまざまな異なる角度から考えてきましたが、こう並べてみると、話し合い活動をどのように子どもたちの生活の中に位置付けるかとい

うことと思います。

中学生のみならず、「こんなことを言ったら、相手はどう思うか」と、他者からの評価を気にして、言いたいことどころか『言わなけれ

ばならないこと』を言わない?言えない?大学生も多数見受けられます。

それは、今までの人生において、『話し合い』に慣れていないからと考えます。

妙に強く自己主張したり、逆に相手に対して同調したり…

日本人の国民性と言えば、確かにそうなのでしょうが、国際標準から考えても、『言うべきことは言い、聴くべきことは聴く』といった

考え・姿勢を身に付けてほしいと願っています。

このことについては、またお話する場面があるかと思いますが、第3部はここまでとします。

次回からは、また異なる話題について…

 

 

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