子育て支援ワンコインセミナー 【子どもの心が分からない~思春期のトリセツ~】解説編28考え方の修正

3月1日から、今月開催したコミュニケーションカフェ3月例会について、説明しています。

その内容として(詳細は、以前のブログ参照)

1 【思春期の特徴】について、2回にわたってお話しました。

2 このセミナーの中心として、二つの柱を考えました。

 ① 子ども話の聴き方

 ② 子どもの意欲の高め方

 【子どもの話の聴き方】については5回にわたって、お話しました

4 【子どもの意欲の高め方】についても、お話しました。

5 3月16日のセミナーリアル版の報告

6 3月20日の【セミナーリアル版の報告】

7 3月21日の【セミナーOnline版の報告】

8 【学習性無力感】について

事例① 学校での『できる』➡『やる』の事例

事例② 家庭での『できる』➡『やる』の事例

9 周囲の大人として、私たちにできることは?

子どもが、何かをやろうとする(自己実現を図ろうとする)場面を、以下の3段階と考えてみました。

第1段階  約束をするとき(目標設定)

第2段階  計画・プランをつくるとき

【学習性無力感】や【自己肯定感が低い】子どもたちの『一度の失敗で全てがダメと思いこんでしまう考え方のクセ』修正するため

に、作戦① スモールステップ と 作戦② プランB についてお話しました。

第3段階  活動しているとき

活動を始めたものの、トラブルが発生した時に、【自己肯定感】が低い子どもほど、『私ってやっぱりダメだ。いつも失敗するんだ』

と思いがちです。

そんな時には、【心のエネルギーの充填】を、してあげましょう。

そのスキルとして

① ポジティブに話しかけましょう。

そのために、物事の判断基準を変えてみる【リフレーミング】の手法を使ってみましょう。

【リフレーミング】とは、ネガティブに判断していた事柄を、違う基準でとらえなおしてみることです。

ちょっと判断基準を変えてみるだけで、世の中が違って見えてきて、ちょっと『生きやすく』なってくると思います。

 

そして、今回は【アイメッセージ】について、お話します。

【アイメッセージ】の【アイ】とは、英語の私を意味する【I】のことです。

【LOVE】ではありませんので、誤解なさらないように…

具体的な例で説明します。

現在、私は2つの大学で教員志望の学生さんたちに教えています。

どちらの大学のみなさんも、とても熱心で授業中の私語などもなく、私は何も注意することがありません。

しかし、もし仮に彼らがうるさくて、私が彼らに「ちょっと、そこ静かにしてくれないかなあ。とてもうるさくて、迷惑だ」と言ったと

したら、どうでしょうか。

これは、『あなたたちには、静かにしたもらいたい。あなたたちは、うるさくて迷惑だ』と言っていることになります。

この言い方の主語は、【あなた=YOU】となっています。

これは、言わば【ユーメッセージ】となります。

では、【アイメッセージ】で話しかけたら、どのようになるのでしょうか。

例えば「うーん、今とても大切なところを話しているから、みんなに集中して聴いてほしい。そのために、静かにすることに協力してく

れると、とても有難い」でしょうか。

これは、『私は、今とても大切なところを話しているから、私はみんなに集中して聴いてほしい。そのために、静かにすることに協力してくれると、私はとても有難い』と言っていることになります。

両者の違いを、何となく掴んでいただけましたか?

 

では、いかがですか?

あなたが、学生だったら、どちらの言い方で話しかけられたときに、『静かにしよう』という気持ちになるでしょうか。

【アイメッセージ】とは、このように頭ごなしに上から命令するのではなく、同列?対等?横から話しかける手法なのです。

 

ぜひ、試してみてください。

とりわけ、保護者が子どもに話しかけるとき、先生が生徒に話しかけるときに有用な方法と考えます。

何と言っても、相手に伝えたいことは、【権威で従わせる】ことではなく、【思いを伝える】ことなのですから‥

 

 

ハピネスでは、こうした身近な問題をもとに、参加者全員で話し合ったり、ロールプレイでスキの練習をしたりする会【コミュニケー

ションカフェ】を開いています。

リアルでもOnlineでも開催しています。

詳しくは、このHPのトピックスをご覧ください。