交友関係で生かしたいソーシャルスキル⑥(コミュニケーションカフェ5月例会より)
事例①「いいね」が生きがいになっているアラサー女性
4 アサーティブな対応①じっくり取り組む について考えましょう
以前から、【アサーティブ】【アサーション】の研修が、学校ばかりでなく企業等でも実施されています。
それだけ、私たちを取り巻く現状でのニーズが高いと言えるのでしょう。
さて、その【アサーティブ】【アサーション】ですが、その内容としては大きく二つに分けられると考えます。
それは、①じっくり取り組む内容 ②とっさに取り組む内容 の二つです。
そこで、ここではまず①じっくり取り組む内容から考えていきましょう。
①【じっくりと時間をかけて、身に付けるアサーションのスキル】
【リフレーミング】
今までも、さまざまな場面で【リフレーミング】については、説明してきましたし、みなさんも見かけたり聞いたりしたことのある言葉
と思います。
リフレーミング=り+フレーム+ing
言わば『再び枠を作り直す』といった意味でしょうか。
もう少し、こなれた言葉にするならば、自分の中の価値基準を見直してみようといったことだと思います。
この考え方によって、ネガティブな表現を見方を変えることで、ポジティブに変えることができるわけです。
例えば、『いつも、おっちょこちょいだ』と非難されていることも、見方を変えることで『頭の回転が速くて、行動力に優れている』と
ポジティブに変えることができるわけです。
これを「ただの言葉遊び」と捉える人もいますが、リフレーミングは「ただの言葉遊び」ではありません。
言葉には二つの大切な役割があります。
一つは、他者との意思疎通を図る道具としての役割です。
そして、もう一つは(と言うよりも、こちらが第一かと思いますが)自分自身で考えるときに使う道具としての役割です。
すなわち、私たちが考えるときには、言葉によって考えるということです。
ネガティブな言葉からはネガティブな思考が生じ、ポジティブな言葉からはポジティブな思考が生じるわけです。
例えば、絶えず「死ね」「キモイ」「ウザイ」といった言葉が飛び交う学級では、「いじめ」が起こっても何ら不思議ではないわけで
す。
さすがに、私たち大人は「死ね」といった言葉は使いません。
では、私たちには無縁なのでしょうか。
次回、考えてみましょう。
ハピネスでは、こうした身近な問題をもとに、参加者全員で話し合ったり、ロールプレイでスキルの練習をしたりする会【コミュニケー
ションカフェ】を開いています。
リアルでもOnlineでも開催しています。
詳しくは、このHPのトピックスをごらんください。