ちょっと【アンガーマネジメント】 コミュニケーションカフェからの抜粋2-⑥
コロナ禍の状況で、この頃社会全体に【不寛容】な怒りが満ちているように感じます。
そこで、『ちょっとコミュニケーションカフェから』シリーズの第二弾として、【アンガーマネジメント】について考えています。
全体の流れとしては、『怒りとは何?』➡『どうして怒りに振り回されるの?』➡『怒りを爆発させても辛いし、がまんしても辛い
し‥』➡『怒りにふりまわされないための方法って?』➡『アンガーマネジメント』と考えています。
Ⅰ【怒り】って、どんなイメージがありますか?(以前のブログ①をご覧ください)
Ⅱ【怒り】を我慢すると、どうなるの?
1【自分への攻撃】の場合(以前のブログ②をご覧ください)
2【周囲への攻撃】の場合(以前のブログ③をご覧ください)
Ⅲ【怒り】には、どうすればいいの?
1【思考ー行動のしくみ】について考えよう(以前のブログ④をご覧ください)
2【怒り】の具体的な現象を【思考ー行動のしくみ】にあてはめて、改善方法考える(以前のブログ⑤をご覧ください)
前回の話の中で、話題となった事柄について説明します。(今日は①②③について説明します。④以下は明日)
①信念(思い込み) 不合理な考え方➡ 合理的な考え方に変える
スクールカウンセラーとして生徒の悩みを聴いていたときに、多くの生徒が【友人はいなければならない】と信じ、その結果悩んでいることに気づきました。確かに友人はいいものだと思います。しかし、あまりにも『友人は素晴らしい』という礼賛が度を超すと、こうした不幸な子どもたちが生まれてきます。「1年生になったら、友だち100人できるかな」という、春先によく聞くCMソングは「酷な歌だなぁ」といつも思います。一つの価値観だけに縛られると、私たちの心は寛容性を失い『それ以外は✖』という偏狭さが生じてきます。私たち大人もそうですが、とりわけ子どもたちには、幅広く多くの価値観を提示したいと考えます。
②思考(考え) 歪んだ思考➡ 思考の歪みを直す
①と同様に、「おはようと声をかけたのに、無視された。私は嫌われている」と、相談に来る生徒がいました。そこで「そのとき、その子は他のことを考えていて聴こえてなかったのでは?あなたの声は届いていたの?」と質問を返していました。日頃から【自己肯定感】が高くない子は、物事の白黒をつけたがります。そして、当然のようにネガティブ思考で判断をするので、【私はなんてかわいそうな子】という結論になり、ある意味思考が落ち着きます。そこで、そうした生徒には【ちゃぶ台返し】のように、その根底に疑問を抱かせるように働きかけることが必要と考えています。
③感情(思い) 傷つく➡ 対処療法
本来ならば、【アンガー】な場面に出遭ってしまったときに備えておきたいのですが、そんなことも言っていられません。そこで、まずはその場をしのぐ方法を身に付けておきましょう(あくまでも対処療法です)
【6秒ルール】怒りの衝動は、まずは6秒で落ち着く。心の中でカウントしよう。
【持ち物に集中】スマホやペンなど、手元にあるものに意識を集中する。
【その場を離れる】その場を離れて、クールダウン。
【しょうがないことと割り切る】自分が怒ることで、何とかなるものではない。
以下については、明日考えます。
④生理的反応 気持ちだけでなく➡ 心身の安定を図る
⑤行動 不愉快な気持ちをそのまま行動に表す ➡ アサーティブなものの考え方を日頃から体験する
⑦結果 人間関係がきまずくなる
ちなみに、今日(1月31日)は、Onlineコミュニケーションカフェの1月例会を開催し、そこでこの【アンガーマネジメント】につい
て取り組みました。
詳しくは、このHPのトピックスをご覧ください。