【6か月が一つの基準】コミュニケーションが苦手な人との上手な関わり方【発達障害(碍)傾向に目を向けて】⑦

前回までは、ASDについてお話してきました。

いかがだったでしょうか。

一つ一つの特徴はとても些細なことですが、毎日の生活の中で、傾向のある方は『生きづらさ』を感じられる場面がいろいろあるのでは

ないかと、まとめながら私自身再認識しました。

今回からは、ADHDについて考えます。

【ADHDの概要】

① 正式名称

   Attention  Deflict  Hyperactivity  Disorder

 注意欠陥・多動性障害 と言います。

ここで注意していただきたいのは、二つの傾向があるということです。

 そして、この二つの傾向は必ずしも、一人の人に同時に存在しているわけではないことにも、ご注意ください。

 (ちなみに、私は日頃から注意力が散漫で、昨日も大切なものを失くしてしまい、若干落ち込みながら、今仕事をしています。私は、

 AD傾向があるなあと自分で感じています。)

② 診断基準

 〇不注意が少なくとも6か月以上継続している

 前回のASDの時には「2か所以上で…」という条件がありました。

  今回は、「6か月以上」という条件があります。

  これは、例えば『近親者との別離』といった、きわめて大きなショックを受けることが生じたときに、人は一時的にこうした言動を

 することがあるからと考えられるからです。

  そのため、「6か月以上」という条件をつけて、診断するわけです。

 〇多動性及び衝動性が少なくとも6か月以上継続している

上記と同じ理由によります。

  なお、注意欠陥・多動性障害と表しますが、実際には多動性だけではなく、『多動性及び衝動性』という特質であることにもご   

 注意ください。

学校で見かける姿としては、「絶えず落ち着かず、授業中に立ち歩く」=多動性に対して、「突発的に行動する」=衝動性と捉えて

 くださればよいかとと考えます。

 

実際の生活場面では、こうした傾向自体が問題というよりは、こうした言動により生じる周囲との軋轢が、大きな問題となっているなぁ

と感じています。

そして、そうした傾向のある子どもが、2次的なトラブルを起こして、本人も周囲も傷つくことを何とかしたいと感じています。

そのようなことについては、次回で。

 

 

こうした身近な問題をもとに、参加者全員で話し合ったり、ロールプレイでスキの練習をしたりする会【コミュニケーションカフェ】

を開いています。

リアルでもOnlineでも開催しています。

詳しくは、このHPのトピックスをご覧ください。