【聴く力・話す力のスキルアップ】⑧リフレーミング 練習
この連載では
第1シリーズでは、発達障害を中心とした【学級・学校に適応することが難しい子どもとの係り】について
第2シリーズでは【学力差がある集団への係り】について
第3シリーズでは【一見仲良さそうに見えるなれあい集団内部への係り】について
第4シリーズでは『教職を目指す学生が考える【理想の教師像】』について
そして現在は、シリーズの番外編として、『悩みを抱えている子どもへどのように寄り添うか』について考えています。
そして、『寄り添い方』の第一歩としての『話の聴き方』について考えてきました。
その詳細は、過去のブログを見ていただくとして‥
さて、先日(1/30)のOnlineコミュニケーションカフェでも話題になりましたが、「自分の思いを伝えることは難しい」と思っている方
が多いと感じています。
そこで、『話し方』についてこんなことを提案してきました。
1 言葉は、相手へのギフトと考えましょう
①人は、自分のイメージどおりに動く
②人は「言葉」ではなく「心」を受け止める
2 アイメッセージで、話してみましょう
本当に伝えたいことは『権威を背負っての命令ではなく、相手のことを考えての思い』と考えます。
それが、【上からではなく横から目線】の、アイメッセージなのです。
アイメッセージのアイは、『私は=I』なのです、
3 リフレーミングで話してみましょう
コミュニケーションに限らず、私たちは毎日の生活で、さまざまな価値判断をしています。
さて、この評価の判断基準とは、絶対的なものでしょうか。
どちらかが絶対に正しくて、どちらかが絶対に間違っているなんて、私たちが生きている現実の世界ではなかなかないと考えます。
そこで、「ついついマイナス、ネガティブに捉えてしまうことがらを、異なる物差しで見てみませんか?」というお話です。
これを【リフレーミング】と言いいます。
少し、練習してみましょう。
①価値基準を変えてみると‥
例えば、全く悪気はなく、どちらかというと親切心から何かと行動するけれども、残念なことに失敗してしまう子っていますよね。
私たちが親ですと、「あなたは余分なことをして」と言いがちです。
しかし、それを別の角度から見てみるとどうでしょうか。
例えば、「結果として残念だったけど、でも他の人のために何かしてあげるっていいよね」と、ならないでしょうか。
このことには、結果だけではなく、その過程を重視するという考えも含まれていると思います。
②言葉の言い換え
また、単純に言葉を言い換えてみるという試みもあります。
例えば、「おっちょこちょい」➡「フットワークが軽い」
「おしゃべり」 ➡「知識や情報が豊か」
「ぐずぐすしている」➡「落ち着いている・沈着」
といった具合です。
今まで「○○に違いない」と決めつけていた既成の概念にべつの視点から光を当ててみると、見えてくる景色が変わるわけです。
既成の概念にとらわれずに、物事を見ていきましょう。
ハピネスでは、こうした身近な問題をもとに、参加者全員で話し合ったり、ロールプレイでスキルの練習をしたりする会【コミュニケー
ションカフェ】を開いています。
リアルでもOnlineでも開催しています。
詳しくは、このHPのトピックスをごらんください。