【本当に伝えたいことは何?】コミュニケーションが苦手な人との上手な関わり方【感情のコントロール】12
今回は、【コミュニケーションが苦手な人との上手な関わり方】を主のテーマとしながら、【感情のコントロール】に焦点を当てています。
その発端として、女子中学生の『友人関係の悩み』に焦点を当ててみました。(詳細は、以前のブログをご覧になってください)
このケースの場合には、『友だち』というものに対しての意識のズレが問題と考えますが、そうした意識のズレが、彼女たちばかりでなく、私たち
自身の生活でも、さまざまなトラブルを起こしているのではないでしょうか?
このようなトラブルの原因となる『意識のズレ』ぱどこから生じているのでしょうか?
そこで、私たちの【ものの考え方】について、取り組むことにしました。
【私たちのものの考え方の流れ】
第一段階 信念(詳細は以前のブログへ)
第ニ段階 思考(詳細は以前のブログへ)
第三段階 感情(詳細は以前のブログへ)
感情に縛られている人へのアドバイス 【思いを箇条書きに書き出してみましょう】
第四段階 生理的反応(詳細は以前のブログへ)
【リラクゼーション】のスキルをみにつけていきましょう。
第五段階 行動(詳細は以前のブログへ)
いよいよ、ここまで溜まっていた感情が、怒りなどの行動として現れてしまいます。
どうしても怒りを抑えきれないときは仕方ないとして、その他の時には何とか上手な切り抜け方を身につけたいですよね。
そうした、『相手も私自身も大きなトラブルにならないかかわり方』を、【アサーション】と言います。
【アサーション】については、『ラーメン屋で提供されたラーメンに髪の毛が1本入っていた時の対応』を基に考えてきました。
①ジャイアンでしたら、おそらく「こんな店二度と来るか!」と、怒り爆発でしょうね。
こうした対応を、【攻撃的反応】と言います。
②のび太でしたら、イジイジして我慢して食べるのではないでしょうか。
こういう対応を、【被攻撃的反応】と言います。
しかし、以上二つの対応では、どちらにしてもお客さん自身(ジャイアンやのび太)やお店の人のいずれか(もしかしたら両方)に、怒りや納得で
きないモヤモヤ感が残るのではないかと考えます。
③しずかちゃんならは、どうするでしょうか。
しずかちゃんならば、「すみませーん」とお店の人を呼び、「ラーメンの上に髪の毛が浮いているので、取り替えてください」と言うのではないで
しょうか?
ここで本当に伝えたいことは、『私はお客さんだから、私が偉い。言うことを聞け』ではなく、「美味しいラーメンを気持ちよく食べたい」という
ことではないでしょうか。
そうならば、そのように伝えましょう。
しずかちゃん的な対応では、お店の人もお客さんも納得できる、言わば WIN WIN の関係と考えます。
こうしたお互いに満足できる対応を【アサーティブな反応】と言います。
さぁ、ここまで私たちの【ものの考え方】について、その流れを学んできました。
その上で、あの『中学生女子の友人間のトラブル』を振り返ってみましょう。
①朝登校して挨拶したのに、仲良し3人グループの他の2人が無視した。➡第一段階 信念(詳細は以前のブログへ)
「友だちだからと言って、いつもそれを優先するわけではない」
②「私は嫌われている」と思い込んだ。➡第ニ段階 思考(詳細は以前のブログへ)
「嫌われている」と、自分を全否定する必要はない」
③「私はもうダメ」といったネガティブな感情が押し寄せてきた。➡第三段階 感情(詳細は以前のブログへ)
「6秒ルールなどのスキルで、自分を落ち着かせよう」
④ドキドキしたり、お腹が痛くなったりしてきた。➡第四段階 生理的反応(詳細は以前のブログへ)
「リラクゼーション等で、心も体も開放してみよう」
⑤相手への怒りから、悪口を周囲に言いつける。➡第五段階 行動(詳細は以前のブログへ)
「あなたの要求を伝えるための、もっと上手な言い方を工夫してみよう」
どうしても「許せない」と思うときもあるでしょう。
でも、相手に伝えたいことは「○○してほしい」という要求であって、怒りのあまり相手を辱めることではないはずです。
そこで、自分も相手も大切にする生き方をしていきたいものですね。
こうした身近な問題をもとに、参加者全員で話し合ったり、ロールプレイでスキルの練習をしたりする会【コミュニケーションカフェ】を開いてい
ます。
リアルでもOnlineでも開催しています。
詳しくは、このHPのトピックスをご覧ください。