【大切な3つのポイント】自分の気持ちとの上手な付き合い方~自分を分かってもらおう~38
【自分の気持ちとの上手な付き合い方】を考えるきっかけ(5月6月7月例会の共通のテーマです)
みなさんは、「日頃は笑って済ませる、ささいな言動に妙にイラついてしまい、自分で自分の心をもて余したり」と言う体験をされたこ
とがありませんか。
時間の経過とともに、薄らいでいってくれるとよいのですが、時には、そうした思いが心の中に沈殿して、次第に心がネガティブな方向
に傾き、人によっては【孤独】や【生きづらさ】を感じることもあるものです。
そんな状況から、自由な自分を取り戻しましょう。
そして、その時に大切にしたいことは、「ネガティブな考えをしてはいけない!」と頑張りすぎるのではなく、自分のなかに
ある『ポジティブな心』とも『ネガティブな心』とも、上手に付き合っていくことです。
そのための考え・スキルについて、3回のコミュニケーションカフェで、取り組んでいきます。
今回からの第3回目7月例会では、『自分を分かってもらおう』に焦点を当てました。
コミュニケーションスキル
第1部 聴く力
第2部 話す力
第3部 相手との距離の取り方
第4部 アサーション
第5部 アサーションスキル
第6部 まとめ 『自分を分かってもらおう』のために
ここで、『自分を分かってもらおう』のために、今まで取り組んできたことを振り返ってみましょう。
①傾聴の心・態度で、相手の話を聴こう
コミュニケーションを取り上げると、どうしても『話すことが苦手』『上手に話したい』‥と、多くの方の関心は【話す】ことに偏りが
ちです。
以前にもお話しましたが、私たちは『聴くことなんて誰でもできるけど、話すことは難しい』と思いがちです。
それは、まるで『私たち日本人は、水と安全はタダと思いがち』と言われるのと同じで、『自然にできること』と思っているからです。
しかし、『聴く』ことは、そんなに簡単なことではありません。
その証拠に、今までの人生で、どなたでも『そんなつもりで言ったのではなかったのに、誤解されちゃった』という残念な経験をされて
いるのではないでしょうか。
もちろん、こちらの言い方が悪かった場合もあったでしょうが、中には「えっー、そうとるの?」と驚いたこともあるのではないでしょ
うか。
人の話を聴くときには、『心して聴きましょう』。
再度、『傾聴』の具体的な心がまえ・姿勢を思い起こしてみてください。
よろしければ、過去のブログを参考になさってください。
②自分の言葉で、相手に話そう
先日の高校野球の閉会式での優勝校の監督先生のスピーチが、話題となっています。
私も、素晴らしいと思いました。
どこが素晴らしいのか。
それは、生徒たちを思う愛情があふれていることもそうですが、その気持ちをご自分の言葉で話されていることと思います。
以前にも、この思いを痛感したことがあります。
東北の大震災の直後に、実施された中学校の卒業式の卒業生代表の少年が、語ってくれた言葉にはまさしく神が宿っていました。
涙ながらに語る彼の言葉には、大震災で『家族友人を失った悲しみ』『生活が激変した驚き』『戻すことができない時間への後悔』等が
ありましたが、なによりも『自分の言葉で語る』ことによって、彼の言葉にはまさしく【言霊】が宿っていたのです。
ぜひとも、自分の言葉で語りましょう。
難しい言葉を使う必要はありません。たとえ稚拙であろうとも、ご自分の言葉で話してみましょう。
③相手との適切な心の距離を大切にしましょう。
このところ、『絆』という言葉がよくつかわれ、相手との距離の近さが大切なことと言われていますが、果たしてそうでしょうか。
ここでもお話しましたが、距離が近くなればなるほど、相手は大切な人になってくると思います。
しかし、同時にお互いの『嫌な面』もよく見えてきます。
相手を、そして自分を大切にするために、自ずと『心の距離』が必要になってくるのではないでしょうか。
友人は、「この人と仲良しだよ」と見せびらかして、連れて歩くアクセサリーではありません。
「ちょっとまずいかな」という場面になったならば、一呼吸おいてみる、一歩退いてみることも一つの手ではないでしょうか。
人間関係は長く続くものです。
それならば、長い目で見てみるのも一つの方法かと考えます。
1か月以上にわたり、お付き合いいただきありがとうございました。
「すべてを実施してください」等とは申しません。
ご自分が、気に入られたことを、使ってみてください。
そうすることで、みなさんが周囲に『分かってもらえる』ことを願っています。
次回からは、また別の切り口でお話していきます。
また、よろしくお付き合いください。
こうした身近な問題をもとに、参加者全員で話し合ったり、ロールプレイでスキルの練習をしたりする会【コミュニケーションカフェ】
を開いています。
リアルでもOnlineでも開催しています。
詳しくは、このHPのトピックスをご覧ください。