【友だちという呪縛~ボッチ上等~】2 小学4年生女子「私、どうすればいいですか?」
現在、私は小学校のスクールカウンセラーとして勤務しています。
中学校の教員として、また大学の非常勤講師として、若い世代と長い間関わり合ってきましたが、今目の前にいる「小さな人たち」は、大変興味深
いです。
毎年、小学校4年のみなさん全員と、『全員面接』という取り組みをしています。
4年生全員と、一人当たり8分程度、事前のアンケートを基にお話をします。
(余談ですが、面白いことがありました。事前のアンケートの項目に『あなたが、ちょっと自分を褒めてあげたいところは何ですか』という質問が
ありますが、今まで中学生は『困っている人にやさしい』や『親切』といった考えが、書かれていました。「なるほど」と思っていたのですが、同
じ質問を小学生にしたところ、『顔』という答えを書いている男子が数人いました。まじまじと、自慢のお顔を見てしまいました。しかし、考えて
みれば、ここにこそ子どもたちの発達段階が現れていると言えますね。)
さて、昨年の実践の際に、大半の子どもたちは話し終わった後、「さよなら」「またね」と教室へ戻っていくのですが、2,3人の女子児童が「い
いですか?相談したいことがあります」と話しかけてきました。
その一つが、こんな事例でした。
帰りの会の前に、4年生のAちゃんは仲良しのBちゃんとお話していました。すると、教室の後ろのほうでCちゃんがAちゃんを呼んでいました。
そこでAちゃんはBちゃんに「ごめんね」と言って、Cちゃんのところへ行って少し話して、戻ってきました。すると、Bちゃんが「Aちゃんは、
私のこと好き?」と訊いてきたので、「好きだよ」と答えたところ、Bちゃんが「私は、Aちゃんのこと嫌い」と言ったそうだす。Aちゃんは何と
答えたらよいのが分からず焦ってしまいましたが、そこへ先生が来て、そのままみんな下校したそうです。
Aちゃんは、「明日、私は何と言えばいいですか?」と尋ねてきました。
そのための相談だったわけです。
さあ、みなさんへの質問です。
あなたならば、どのように話されますか?
少しお考えください。
こうした身近な問題をもとに、参加者全員で話し合ったり、ロールプレイでスキルの練習をしたりする会【コミュニケーションカフェ】を開いてい
ます。
リアルでもOnlineでも開催しています。
詳しくは、このHPのトピックスをご覧ください。