【原因は千差万別】コミュニケーションが苦手な人との上手な関わり方【不登校に目を向けて】①
先日、私が主催しているOnline『コミュニケーションカフェ』(以下のチラシ参照)の10月例会で、【不登校】について話し合いました。
参加されたみなさんからは、「知っているつもりだったが、初めて知ることが多かった」といった感想がありました。
そこで、前回みなさんに「以下の質問について、お考えください」と、お願いしました。
どうでしょう。
考えていただけたでしょうか。
では、答え合わせをします。
以下の質問に、〇✕で答えてください。
1 不登校とは、学校を1年間に50日以上欠席した場合を言う。
答えは、✕です。1年間に30日以上を不登校とします。
この30日は、連続でも、ポツポツとした不連続でも、合計して30日を不登校とします。
2 今、小学校の不登校は学校全体(300人程度として)で、1人くらいである。
このコロナ禍の状況で、若干変動していますが、全体の約0.5%と考えられています。
300人の学校ならば、1.5人ですから、答えは〇です。
3 今、中学校の不登校は学校全体(300人程度として)で、3人くらいである。
中学校では、全体の約3%と考えられています。
300人の学校ならば、9人ですから、答えは✕です。
むしろ、35人学級ならば、1.05人となるので、1クラスに1人いるという感覚が分かりやすいでしょうか。
4 不登校の原因のほとんどは、いじめである。
よく、マスコミでは、「不登校=いじめ」といったとりあげ方がされていますが、それだけではありません。
私が適応教室という『不登校の相談機関』に勤務していた時に、年間に150人以上の通所希望の方のインテーク(最初に行う受理面接)を行っ
ていましたが、その原因は『100人いれば100通り』でしたので、答えは✕です。
5 不登校の児童生徒のほとんどは、家から出られず、コンビニにも行けない。
4で『100人いれば100通り』とお話したのと同じく、本当に千差万別です。
「学校の建物を見ただけで、身体が硬直してしまう子」もいれば、「その前のバス停からバスに乗って、アイドルのライブに行ける子」もいま
す。「コンビニで同じクラスの子の姿を見て隠れる子」もいれば、「公園でサッカーをやっていた同級生に誘われて、その仲間になる子」もいま
すので、答えは✕です。
いかがでしたか?
みなさんは、何問正解されましたか?
知っているようで、意外としらなかったというところではないでしょうか?
次回から、順に話を進めていきます。
よろしくお付き合いください。
こうした身近な問題をもとに、参加者全員で話し合ったり、ロールプレイでスキルの練習をしたりする会【コミュニケーションカフェ】
を開いています。
リアルでもOnlineでも開催しています。
詳しくは、このHPのトピックスをご覧ください。