【いじめばかりでなく‥】コミュニケーションが苦手な人との上手な関わり方【不登校に目を向けて】⑤
今月は、【不登校】について、みなさんと一緒に考えています。
プロローグ
【不登校】についての知識の一例
例えば
①『不登校傾向の子どもが100人いれば、その理由は100とおりある』ということです。
②『不登校傾向の子ども』と、まず話し合ってみましょう。
③何年もかかって『不登校傾向の子ども』になったのです。
④保護者への支援も忘れないようにしましょう。
⑤使えるリソースは、全て使いましょう。
1 不登校の考え方の変遷(詳しくは、前回のブログをご覧ください)
1992年 文科省「不登校は、誰にでも起こりうること」
2 文科省による不登校の定義
年間に30日以上の欠席を【不登校】と言う
3 不登校児童生徒数の推移
① 現在の出現率 中学校 3% 小学校 0.3%
4 【不登校】の理由
マスコミなどでは、【不登校の利用=いじめ】として取り上げられていますが、不登校の子どもたちが通所する教育施設(適応教室)に勤務した経験
から考えると、そんなに簡単に断定できることではありません。
上記でもお話したように、さまざまな理由があげられます。
それらを大きく分けると
① 学校生活に起因
ここには、もちろん「いじめ」に関するケースが該当しますが、他にも「学習についていけない」「友人との関係」「教師との関係」「部活動でのト
ラブル」「学校行事への不参加」等も、考えられます。
大人が考える『楽しいはずの遠足』のチーム決めでトラブルが発生し、登校できなくなることもあります。
② 家庭生活に起因
ついつい「家庭で問題があるならば、家庭以外に居場所を求めるということで、学校へ登校するのではないか」と考えがちですが、ことはそんなに簡
単ではありません。
小学校3年の男子児童が、おばあちゃんとお母さんの間の気まずさを感じて、「僕が学校へ行っている間に、大好きなおばあちゃんと大好きなママが
喧嘩してしまう」と心配し、「学校なんかに行っている場合ではない」と思い、登校できなくなったというケースも目にしました。
③ 本人の気質に起因
じっと座っているとイライラしてしまい、授業中に立ってしまう児童がいた時に、小さな頃から一緒に育ったメンバーは「○○ちゃんは、いつもああ
だよ」と慣れているので気にしませんが、初めて出会った子どもたちは「どうして、あの子だけ勝手なことをしてもいいの?」と不信感を持つことが
あります。
そうしたことの軋轢から、登校できなくなるケースもあります。
そうした千差万別なケースについて、考えていきましょう。
こうした身近な問題をもとに、参加者全員で話し合ったり、ロールプレイでスキルの練習をしたりする会【コミュニケーションカフェ】を開いていま
す。
リアルでもOnlineでも開催しています。
詳しくは、このHPのトピックスをご覧ください。