コミュニケーションカフェ for teachers 4
第1回のテーマは『学級の初日に何を話しますか?』でした。
入学式・始業式に、生徒たちは『今年は、どんなクラスになるのかなあ』『今年のクラスの担任は、どの先生かなあ』『仲良しの○○
は、一緒のクラスかなあ』等と、ワクワク感とドキドキ感を抱えながら、登校してきます。
その【好意的な気持ち】を、新しい生活への意欲にとポジティブに高めていくためには、最初の三日間が肝要であると、よく言われてい
ます。(また、大震災の瓦礫に埋もれた場面で、『72時間=3日間が生存のデッドライン』ともよく聞きますね。)
しかし、年度当初は配布物などに多くの時間がとられてしまいます。
そこで、貴重な時間をどのように活用するかをしっかり考える必要があるわけです。
今回の話し合いで、先輩の先生方から適切なアドバイスがいくつかありました。
①視覚に訴えよう
②子どもの力を借りよう
③自分の思いを語ろう
④子どもたち全員にフラットに関わろう
⑤先生の思い、子どもたちの思いを生かして、1年間の目標を立てよう
【目標】を形骸化させないようにしましょう。
教室の前に飾るだけのものにせず、学級の活動を通して1年間の指標となるようにしましょう。
先生も子どもたちも、自分自身を振り返るときの指標になるようなものにしましょう。
(さらに、体験から付け加えるならば、ポジティブで具体的なものが、優れていると考えます)
そのためには、ある程度の時間が必要かと考えますが、現在の学校にそれだけの余裕があるかが心配です。
そうなると、与えられている時間をどれだけ有効に使うかが大切となってきて‥同道巡りかもしれませんが。
⑥【目標】達成へ向けて、子どもたち自身の役割を明確にしましょう。
大人の世界では、よく『総論賛成、各論反対』という言葉が聞かれます。
子どもたちにも、同様なことが言えます。
【目標】を決めるときに、子どもたちからは『明るい』『責任ある』『差別のない』『いじめのない』といった言葉が提案されます。
それらはすべて【正しい】【耳障りの良い】言葉ばかりですが、では【明るいクラス】【責任あるクラス】【差別のないクラス】【いじ
めのないクラス】は誰がつくるのでしょうか。「そうしたクラスのために、あなたは何ができるの?」と尋ねると、発言が少なくなって
しまいます。
そこで、機会あるごとに『あなたは何ができるの?』と子どもたちに、投げかけることはとても大切と考えます。
集団全体のことを、一人一人のこととしてとらえ考えさせるということは、子どもに限らずそれ以上に大人にとって大切と考えますが。
ハピネスでは、こうした身近な問題をもとに、参加者全員で話し合ったり、ロールプレイでスキルの練習をしたりする会【コミュニケー
ションカフェ】を開いています。
リアルでもOnlineでも開催しています。
詳しくは、このHPのトピックスをごらんください。