子どもたちの置かれている状況 1
コロナ禍で、大人も大変な思いをしていますが、子どもたちはそれ以上に心を痛めているのではないでしょうか。
自粛解除になり、知り合いの小学生が「うれしいっ。みんなに会える」と意気揚々と登校しましたが、帰宅後「もう行きたくない」と言って帰ってきました。彼の言い分は「あんなのは、いつもの学校じゃない」そうです。詳しく尋ねると、「給食のときも、前を向いて食べろと言われるし。黙って静かに食べなさいって言われるし。何も楽しくないよぉ」と、不満げにしかも饒舌に説明してくれました。確かに、小さな子にとっては辛いことでしょう。
では、大きな子にとってはどうでしょうか。大きな子=大学生の問題は、今ニュースでもよく取り上げられていますが、確かにずっとONLINE授業が続くのはさぞかし辛いことと思います。私は、大学の教職課程で非常勤講師をしていますが、もうすぐ始まる後期の授業が「対面」か「ONLINE」かを考えると心落ち着きません。学生の身ならば、もっと不安でしょう。
一応というか、表面上元気そうに見える子ども(若者)ですら、なかなかしんどい思いをしてるのですから、もっとセンシティブな子やものごとをネガティブにとらえやすい子にとっては、とても大変な日々ではないかと思います。
そういう生きることが苦手な子(人)に焦点を当てて、これから考えていきましょう。