子育て支援ワンコインセミナー 【子どもの心が分からない~思春期のトリセツ~】解説編⑮セミナー当日3.16
1日から、現在開催しているコミュニケーションカフェ3月例会について、説明しています。
まずは【思春期の特徴】について、2回にわたってお話してきました。(以前のブログ参照)
次に、このセミナーの中心として、二つの柱を考えてみました。
1 子ども話の聴き方
2 子どもの意欲の高め方
一つ目の柱である【子どもの話の聴き方】については5回にわたって、お話してきました。(以前のブログ参照)
そして、続いて【子どもの意欲の高め方】についても、お話してきました。
ここでは、私自身の長年の疑問である「やればできる」という言葉について、その信憑性を考えています。
すなわち、『やればできる』のではなく、『できるからやる』のではないかということです。
このことについては、【学習性無力感】や【自己肯定感】を中心に、今後詳しくご説明するつもりです。
ここでは、今日開催したセミナー自体について、ご報告しています。
【セミナーの報告】
今回のリアル形式のセミナーに参加いただいた方からは、『不登校』『思春期の子どもとのコミュニケーション』についての質問があり
ました。
後者としては、「思春期の子と話そうとしても、なかなか一方通行で、深いことまで話せません。どうすれば良いのでしょうか?」とい
う質問がありました。
私たちが、大切にすべきことは『子どもたちの悩みの原因を探る』ことよりも、『子どもたちが悩みに煩わされずに、どのように生きて
いくか』であると考えます。
※『悩みを解決する』とは、書きませんでした。これも、重要なポイントと考えてください。
そこで、『当たり障りのない世間話でいいので、会話を重ねていこう』と、提案しました。
なぜでしょうか。
今までにも、【不登校】や【子どもとの係り方】などについて、多数の保護者から相談を受けてきました。
もちろん、保護者のみなさんが、こうした問題に対して真摯な態度で向き合われていることは十分承知しているつもりです。
しかし、それらをすべて受け止めてもなお、『早急の解決を求めている』いえ、『早急に答えを求めすぎている』と思えてなりません。
例えば【不登校】について、ある精神科の医師は「今までの長年にわたって、心の中に積もってきた痛みなどの結果として、不登校にな
っているのだから、そんなに早くに解決するわけがない」と、言われました。
今まで、たくさんの不登校の子どもを見てきた私としては、確かに納得できます。
それと同様に、【子どもとの係り方】についても、長い時間をかけるべきと考えます。
今回のセミナーにおいて、「子どもの本当の気持ちを知りたいのに、なかなか話してくれない」と、嘆かれた保護者がいらっしゃいまし
た。
保護者が悩んでいられることはよく分かります。
しかし、それでもなお「そんなに早く解答を求めないで」とお願いしたいです。
また、そんなにピンポイントの解答を求めないでと、お願いしたいです。
そこで、「ありふれた日常での会話をたくさんしましょう」と提案しました。
そんなことを重ねていく中で、徐々にストライクゾーンの解答が現れてくると考えるからです。
焦る気持ちは分かりますが、日々の暮らしの中で、子どもとの心の距離を縮めていきましょう。
今回は、そんな提案をしました。
みなさんは、いかが思われますか?
ハピネスでは、こうした身近な問題をもとに、参加者全員で話し合ったり、ロールプレイでスキルの練習をしたりする会【コミュニケー
ションカフェ】を開いています。
リアルでもOnlineでも開催しています。
詳しくは、このHPのトピックスをご覧ください。