子育て支援ワンコインセミナー 【子どもの心が分からない~思春期のトリセツ~】解説編⑬子どもの意欲の高め方続続続

1日から、3月中旬から下旬に開催するコミュニケーションカフェ3月例会について、説明しています。

まずは【思春期の特徴】について、2回にわたってお話してきました。(以前のブログ参照)

 

次に、このセミナーの中心として、二つの柱を考えてみました。

1 子ども話の聴き方

2 子どもの意欲の高め方

 

一つ目の柱である【子どもの話の聴き方】については5回にわたって、お話してきました(以前のブログ参照)

詳しくは、今月開催する(詳細は下記の案内をご覧ください)セミナーで、参加者のみなさんと話し合っていきます。

 

そして、現在は【子どもの意欲の高め方】について、考えていきます。

既存の方法としては、『意欲のない子に対して、テストで良い点を取れたら、ゲームを買ってあげよう』といった方法か、またその逆に

『意欲がないなら、無理にやらせても無駄。意欲がわくまで待つ』という方法だったと思います。

でも、前者は永続可能性(SDGs)が低いと思いますし、後者はいつになるか分かりません。

そこで、第3の方法『楽しいからやる』を考えてみましょう。

このことを考えるために、今までよく言われてきた「やればできる」という言葉について、その信憑性を考えてみましょう。

 

長年、多くの中学生を見るにつけ、『やればできる』のではなく『できるからやる』のではないかと、考えるようになりました。

『できるからやる』とは、どういうことでしょうか。

それは、『やってみたら、できたのでやる気が高まり、さらにやろうとする』ということです。

この理屈は、分かっていただけると思いますが‥

しかし、この『できるからやる』の初めの一歩は何なのでしょうか?

 

こんな例があります。

小さな頃から「この子は、何をやっても最後まできちんとできたことがない」と、言われて育ってきたAくんがいます。

ずっと言われているので、Aくん自身も「僕は、どんなことでも途中でいい加減になってしまう」と思い込んでいました。

(みなさん、ご存じかと思いますが、人は言われたとおりになるものです。長い間、「あなたは○○」と言われ続けると、そうなってし

まうものなのです。)

しかし、学級内の係活動で、彼は学級新聞作成チームの一員となりました。

このチームのリーダーは、虫好きなAくんの願いを受け入れて、学級新聞の片隅に『虫コーナー』というコラム記事のスペースを作って

くれました。

それまで、自分から何かに取り組んだといったことのないAくんでしたが、リーダーや担任から請求されるよりも前に、記事や写真を用

意していました。

そうした取り組みが、級友たちの関心を集めるようになり、今まで虫に興味がなかった女子たちからも、質問されるようになりました。

すると、次第にAくんに変化が表れ始めました。

虫新聞だけでなく、いつもいい加減だった教室掃除でも、きちんと取り組む姿が見られるようになってきました。

なぜでしょうか。

これこそが、『できるからやる』の一つの表れではないでしょうか。

 

 

ハピネスでは、こうした身近な問題をもとに、参加者全員で話し合ったり、ロールプレイでスキの練習をしたりする会【コミュニケー

ションカフェ】を開いています。

リアルでもOnlineでも開催しています。

詳しくは、このHPのトピックスをごらんください