未来の教員を目指す学生と関わって4部②
この連載の第1シリーズとして、発達障害を中心とした【学級・学校に適応することが難しい子どもとの係り】について、また第2シリ
ーズとして【学力差がある集団への係り】について、第3シリーズでは、【一見仲良さそうに見えるなれあい集団内部への係り】につい
て、教員を目指す彼らが抱えている不安について考えてきました。
新たな第4シリーズでは、『教職を目指す学生が考える【理想の教師像】』をスタートとして、教育相談の持ち方などについて考えてい
く予定です。
よろしくお付き合いください。
さて、『教職を目指す学生が考える【理想の教師像】』アンケートについて、前回ご説明しました。
アンケート【理想の教師像】は以下のとおりです。
1 学習面で、教え方が上手で知識も豊かである
2 悩みを抱えている子どもへ寄り添う気持ちが強い
3 係活動や学級通信など、学級経営に熱心である
4 昼食後などに子どもと遊ぶなど身近な存在である
5 部活動や生徒会の顧問など、活動の中心である
6 問題行動をしてしまう子どもと正面から向き合う
7 緊密に連絡をとり保護者との関係がよく信望もある
8 いつも穏やかであり、子どもとも自然体で付き合う
9 管理職となり、学校地域の教育を改革していく
この9種類の【理想の教師像】は、学生たちとの授業を通して話題となった姿です。
さて、みなさんが教師を志すとしたら、どの姿に最も心動かされますか。
実際中学校現場に長くいた者としては、どの教師像も「ぜひ、学校にいてほしい」と願う姿です。
ですから、ここでは学生たちが、『何を最も大切に考えているか』と尋ねていることになります。
そして、このアンケートからは、なかなか興味深い結果が見えてきました。
1 第1位となったのは、2 悩みを抱えている子どもへ寄り添う気持ちが強い でした。
今回は、私が授業している2つの大学の学生たち(2年3年4年)120人によるアンケート結果ですが、どの学年においても2が1位と
なりました。さらに言うならば、『教師として4月から働く』4年生も、『一応資格だけとっておこう』と考える2年生も同様に、2を
第一に選んでいました。
どうしてでしょうか。
ハピネスでは、こうした身近な問題をもとに、参加者全員で話し合ったり、ロールプレイでスキルの練習をしたりする会【コミュニケー
ションカフェ】を開いています。
リアルでもOnlineでも開催しています。
詳しくは、このHPのトピックスをごらんください。