ちょっと【思いを伝えるために必要なチカラー聴く】  コミュニケーションカフェからの抜粋4-⑤

『ちょっとコミュニケーションカフェ』シリーズ第3弾【人付き合いってどうして疲れるの?】で、【相手が受け入れやすいことを伝

えよう】と述べました。確かに、【どのように話せば、自分の気持ちが正しく相手に伝わるか】は、永遠の課題かもしれません。

そこで、今回は【思いを伝えるために必要なチカラ】について考えていきます。

【思いを伝える】と言うと、すぐに【話す】と考えがちですが、【良い話し手は良い聴き手】とも言います。

そこで、【話す】前に【聴く】ことから始めましょう。

【あなたは良い聴き手ですか?】(ブログ4-① 参照)

【相手の話を聴けない人の特徴】(ブログ4-② 参照)

【傾聴とは何か?具体的にしてみると?

【傾聴】とは‥(ブログ4-③ 参照)

そこで、【傾聴】を具体的な姿として現してみましょう。(ブログ4-④ 参照)

第一歩 話を聴く 構え をつくる

具体策: 落ち着いた、静かな環境でゆったりと座る

     周囲に気持ちが途切れてしまうような『刺激的なもの』を置かない  など

第二歩 声の大きさ・トーン・話す速さ を相手(相談者)に合わせる

大切にしたいこと【心の速さは言葉の速さよりも遅い】

第三歩 相手の言葉を待つ 「何を言わないか」「自分の言葉で語る」が大切

話し合っているときに、相手がなかなか話し始めなかったり、途中で沈黙の時間が長くなったりすると、ついつい「○○ということを言

いたいのでしょ?」とか「私も同じ体験をしたから、◇◇という意味でしょ?」と、黙っている相手の代わりに話してしまう人って、よ

くいますよね。

「話したいと言ってきたのは相手。なのに、どうして黙っているの?」「ずっと黙っているなんて、時間がもったいない」という気持ち

はよく分かります。

しかし、他のことはいろいろ話す相手が、『何かを語らない』としたら、饒舌に話したことよりも、その『寡黙』なところにこそ、相手

の心の奥底にある『深い意味』があるのではないでしょうか。

だからこそ、こちらが推測して何かを話すのではなく、相手が語るのを待ちましょう。

このことは、とりわけ親子の会話の場面でよく目にします。

親子面接をしているときに、カウンセラーである私は子どもに尋ねているのですが、子どもがどう答えて良いか分からずモゴモゴしてい

ると、保護者が「うちの子はいつもこう思っています」と答えることがよくあります。そこで、(失礼とは承知ですが)「お子さんに

ねているので」と遮ることもあります。

いらいらするのは分かりますが、大切なことは子どもが自分の言葉で語ることです。

それをじっくりと待ちましょう。

第四歩 分かったつもりにならない。評価しない。

私たちは、相手が話す内容とよく似た体験をしていたり、相手が自分より若かったりすると、ついつい「あなたの話はよく分かった。そ

れについては‥」と、自分の体験を基にして評価したり判断したりすることがあります。

想像してみてください。

あなたが「話そうか。やめようか。どうしよう」とさんざん悩んで相談した結果、「私も体験したから分かるけど、それは大したことは

ないよ」等と、返答されると「あ~あ、やっばり言わなきゃ良かった」と思いませんか?

ここで、質問です。

相手の気持ちが【わかる】

このときの【わかる】は、次のうちのどれでしょうか?

【解る】【分かる】【判る】

明日までに、考えてみてください。

 

ハピネスでは、こうした身近な問題をもとに、参加者全員で話し合ったり、ロールプレイでスキの練習をしたりする会【コミュニケー

ションカフェ】を開いています。

リアルでもOnlineでも開催しています。

詳しくは、このHPのトピックスをごらんください。