生徒・子どもの心とどう向き合うか25 ハッピー物語96【番外編】より

Ⅱ 【生徒・子どもの心とどう向き合うか】についての考え

④担任教師・スクールカウンセラーによる個別面接から見えてくる【生徒・子どもの心】について

【ともに過ごす】という両者の関係性に意味がある Doing よりも Being 】

「私の気持ちをわかってほしい」と言うときの、【わかる】は【判る】や【解る】ではなく【分かる】

耳だけでなく身体全体で聴く。そのために【話を聴くかまえ】を。

○話を評価しないで。分かったつもりにならないで。

○【言葉はギフト】と考え、投げずに手渡す。

○【肯定的な視点】をもち、【肯定的な表現】で話す。

○【具体的に理解】し、【具体的な表現】で話す。

と、今まで【考え方】を中心に話してきました。

次は、その考えを生かすための【技術】【スキル】について考えます。

【アイメッセージ】で話してみましょう。

みなさんは、【アイメッセージ】をご存じですか?

私たちは、相手に何かを要求したり頼んだりするときに、どんなふうに話しているでしょうか。

例えば、教師として授業をするときに、私語でうるさい生徒がいたら、どんな言葉をかけますか。

【そこ、うるさいから静かにして】といった類の言葉ではないでしょうか。

この場合の『主語』は何ですか?

『あなたは=YOU』ではないでしょうか。

すなわち、【あなたはうるさいから静かにして】ですよね。

そのように注意を受けた生徒は、その場では静かになると思います。

しかし、しばらく時間が経つと再びうるさくなってしまうのではないでしょうか。

それは、生徒が「うるさいと叱られたから静かにした」だけで、決して自分自身で「静かにしなくちゃ」と考えたわけではないからと思

います。

では、どのような言葉がけをすれば、その生徒が自分で考えて『静かにする』という行動ができるのでしょうか。

ここで少し視点を変えてみます。

この場面で、最も大切なことは何ですか?

それは、『生徒たちが落ち着いて学習に集中できるために、静かな環境をつくりだす』ことです。

決して、うるさい生徒に腹を立てた教師が、その怒りを生徒にぶつけるということではないはずです。

そうならば、その気持ちが伝わるように言葉をかけましょう。

例えば、「今、こういうことをみんなに話したい。みんなに理解してもらいたいから、落ち着いた雰囲気になってほしい」と、声をかけ

てみたらどうでしょうか。

このときの主語は『私=I』となっています。

すなわち、『私が○○してほしい』と、生徒に話しかけるわけです。

実際、私自身の体験でも後者(I)をつかった場合の方が、前者(YOU)を使った場合よりも落ち着いた環境づくりに役立った事例が

多かったです。

これをアイメッセージと言います。

慣れない間は、ぎこちないかもしれません。

しかし、こうしたスキルは『慣れ』が大切です。

何度もチャレンジしてみてください。

明日も、このことについて補足していきます。

 

ハッピーのように悩んでいるあなたのお手伝いをさせてください。

よろしければ、お話を聞かせてください。

HP happiness-sato.com  の【お申込み・お問い合わせ】からご連絡ください