GWは、身の上相談週間②自尊感情-3
【事例2 大学2年生 20才の場合】
彼女への具体的なアドバイスは、昨日お話したとおりです。
今回は、彼女の事例から考えたことを紹介します。
①【友人関係】は対等であるべきでは?
小中学生の頃、女子の友人関係のタイプとして『チャム』というものがあるということを、以前に話しました。
学級の女子がいくつかの小グループに分かれていて、そのグループごとの結束力は高く、担任でもなかなかその内部に立ち入ることは難
しい。したがって、そのグループ内で【いじめ】等があっても、発見されにくいという話を覚えている方もいらっしゃるでしょう。
では、どうして『辛い思いをしてまで、そのグループから抜け出ない』のでしょうか。
それは、もし抜け出ても、今さら入るグループはなく、結果として【ぼっち】になってしまうことを恐れて、つらい立場のままを我慢し
ていると考えます。
これは、明らかに【対等ではない友人関係】です。
大学生の彼女の場合は、そこまでではなく【嫌ならば抜け出られる】関係ですが、実際にはなかなか難しいのでしょうね。
しかし、やはり【友人関係は対等】であるべきと考えます。
彼女を待たせる友人が、【サイコパス】とまでは思いませんが、上下関係は感じられます。
彼女が、自分自身の友人関係について、改めて考えることを願っています。
②大切なのは、自分の価値観?周囲の価値観?
彼女は、待たせる友人との関係以外に、周囲からの評価にも悩んでいます。
彼女が、言わば『グループ内の関係性にクレームをつけた』ことに、周囲が批判的であったことにショックを受けたわけです。
しかし、(彼女には酷かもしれませんが)これは、本当の友人関係を築くために、良いきっかけではないかと思います。
①で述べた『待たせる友人』との関係とともに、このグループにいること自体に疑問をもち、冷静に『このグループに存在することの意
味』を考えてみるチャンスとも考えられるのではないでしょうか。
しかし、グループ内の関係ばかりではなく、彼女自身のものの考え方も冷静に見直す必要があると考えます。
つまり、自分自身の価値観よりも、周囲の価値観に頼る習慣を見直すということです。
この習慣=くせのために、彼女は自己肯定感が低下しているのではないでしょうか。
自分だけの価値観で突っ走るのも問題かもしれませんが、今の彼女にはむしろ『根拠のない自信』をもってほしいところですね。
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