6 Positive❗
今回考えてみたいのは、言葉を掛けるときの、あなたの価値観についてです。
positiveとかnegativeとか、よく言いますね。
ここでも、私がスクールカウンセラーをしていたときに、(私は、negativeな性格だから。私は、悪い性格だから……)と、相談に来た中学3年の女子生徒の話をしたと思います。その時にも、お話したことですが、(positive、negativeは、どちらかが優れていて、他方が劣っている)と云うことではありません。それぞれが、その人を表す大切な個性です。人の性格に、良い悪いなんてありません。
しかし、あなたが話しかける言葉によって、前向きに未来を考える相手もいれば、落ち込んでしまい自己肯定感が低くなってしまう相手もいるならば、言葉を選びたいと思います。
そうならば、相手に希望を与える言葉がけをしましょう。それは、何も調子の良いことやお世辞を言うことではありません。
よく例として取り上げられることですが、大好きなケーキを半分食べ終わったところで、(まだ半分ある)と考えるか(もう半分しかない)と考えるかの違いです。
この根底には、単に言葉遣いではなく、ものの見方が関係してくると考えます。
実際の世界は、水戸黄門のドラマのように、絶対に正しいことと、間違っていることに分かれているわけではありません。ものごとを、違う角度から見ると、今までとは異なる顔が見えてくると思います。
ですから、今までの概念にとらわれることなく、さまざまな角度からものごとを判断し、相手に伝えていきましょう。
お互いに、日頃から広い視野を養っていきたいものですね。