自分の気持ちとの上手な付き合い方~自分をそのまま受け入れましょう~コミュニケーションカフェ5月例会より⑯
考えるきっかけ
みなさんは、「日頃は笑って済ませる、ささいな言動に妙にイラついてしまい、自分で自分の心をもて余したり」と言う体験をされたこ
とがありませんか。
時間の経過とともに、薄らいでいってくれるとよいのですが、時には、そうした思いが心の中に沈殿して、次第に心がネガティブな方向
に傾き、人によっては【孤独】や【生きづらさ】を感じることもあるものです。
そんな状況から、自由な自分を取り戻しましょう。
そして、その時に大切にしたいことは、「ネガティブな考えをしてはいけない!」と頑張りすぎるのではなく、自分のなかにある『ポジ
ティブな心』とも『ネガティブな心』とも、上手に付き合っていくことです。
そのための考え・スキルについて、3回のコミュニケーションカフェで、取り組んでいきます。
まず第1回目5月例会では、『自分をそのまま受け入れましょう』に焦点を当てます。
『自分をそのまま受け入れましょう』の内容
【人は言われたとおりに育つ】ということを糸口として、私たちの認知と行動のつながりのシステム (①信念 ➡ ②思考
➡ ③感情 ➡ ④生理的反応 ➡ ⑤行動 ➡ ⑥結果)について考えています。
この流れのどこかを断ち切ることで、『イライラ』や『ゆううつ』な気持ちから、自分本来の気持ちを自由にしましょう。
これまでに、第一段階の【信念】、第二段階の【思考】、第三段階の【感情】について考えてきました。(詳細は、以前のブログを参照
ください)
今回からは、第四段階生理的反応について、お話します。
不快な感情が蓄積してくると、そうした気持ちが、身体面にも表れてきます。
頭痛や腹痛、動機等さまざまな身体上の不調を感じられたことが、みなさんにもあると思います。
以前、不登校傾向のある子どものお父さんが「うちの子は嘘つきではないか。登校時刻には、『お腹が痛い』と言ってグズグズしている
のに、母親が学校へ電話して欠席すると決まると、平気な顔をしてゲームをしている。あれは絶対に仮病ですよね」と言われました。
確かに、上辺の現象だけを見れば、仮病と思われるかもしれません。
しかし、子どもの体は心の変化を表しています。
すなわち、『学校へ行かなければならない』と思い詰める➡『交感神経』が張り詰める➡『副交感神経』は働いていない➡消化器系の働
きが停滞➡腹痛となる➡お母さんが、学校へ『欠席する』と連絡➡学校へ行かなくてもよくなる➡安心する➡『交感神経』が働かなくな
る➡『副交感神経』が働き始める➡消化器系が働く➡腹痛が治まる
といった感じでしょうか。
こう考えると、子どもの体調の変化が理解できますね。
このように、【心】の変化が【身体】の変化に結びついているのです。
では、そんな生理的反応にどのように対処していきましょうか。
次回、対処方法について考えましょう。
ハピネスでは、こうした身近な問題をもとに、参加者全員で話し合ったり、ロールプレイでスキルの練習をしたりする会【コミュニケー
ションカフェ】を開いています。
リアルでもOnlineでも開催しています。
詳しくは、このHPのトピックスをご覧ください。