考え方の歪みを直して、心の健康度アップ(コミュニケーションカフェ6月例会より)⑤
この『友だちはいないといけない』との友だち神話が、彼女たち(私たちも含めて)の深いところにまで達しているの
には驚きました。
なぜ、そう思うのでしょうか。
1 同じ考え方に取り囲まれて
前回、私たちを取り巻くSNSの状況を事例として、説明しました。
そして、そうした『同じ考え』に取り囲まれることで、『そうか。最初は何だか変に思ったけど、この考え方が正しいんだ。だって、み
んながそう思っているのだから…』と、考えるようになるのは何ら不思議ではありません。
昨年のアメリカ大統領選挙でのトランプ支持者の議事堂乱入も、周囲の人がすべて一つの考えに影響されている一つの例です。
そして、その次には
2 考え方の歪みを直して
そのように確固たる自分の考えがないところに、強力な考えが提示されると、それがすんなり入ってしまい、生き方の指針になってしま
うことも珍しくはありません。
それは、あるときには『常識』と言われ、あるときには『指針』と呼ばれ、私たちの言動の原点となっていると考えます。
その中には、もちろん『弱い者いじめはいけない』とか『人には親切にしよう』等、大切にしたい考えもたくさんあります。
でも、そうした考えが行き過ぎてしまったら、どうでしょうか。
その一つが『友だちをたくさんつくろう』という考えの影響力の大きさです。
もちろん、友だちがたくさんいることは、素敵なことと思います。
しかし、『友だちは、たくさんいなければならない』と信じてしまったときから、この考えは重くのしかかってくるわけです。
『友だちはたくさんいなければならない』と信じるからこそ、『一人ぼっち』は悲しいこと、恥ずかしいことと感じ、そのため『どんな
ひどい状態でも、友だちがいる』というポーズをとりたいのだと思います。
ですからこそ、一度『友だちは、たくさんいなければならない』を、「本当にそうだろうか」と疑ってみましょう。
そうすることで、今まで呪縛のようにのしかかっていた『常識』『指針』から逃れることができ、自由に息をつくことができるのです。
むやみに、自分を責めなくてもいいのです。
でも、この呪縛って、他にはないでしょうか?
ハピネスでは、こうした身近な問題をもとに、参加者全員で話し合ったり、ロールプレイでスキルの練習をしたりする会【コミュニケー
ションカフェ】を開いています。
リアルでもOnlineでも開催しています。
詳しくは、このHPのトピックスをごらんください。