考え方の歪みを直して、心の健康度アップ(コミュニケーションカフェ6月例会より)③
事例①「友だちがいない」と訴える中学2年生
『クラスの中では、今みんな野外学習の話をしています。みんな、持ち物のきまりなんかで、先生に文句言いながらも楽しそうです。でも、私は楽しくありません。グルーブ決めでハバにされたとかいうことはありません。でも、それはきっと先生が頼んでくれたからだと思います。私は明るくないし、地味だし、友だちいないし‥私って、悪い性格なのでしょうか?』
この『相談者』と対面した時に、まず「悪い性格とか良い性格って、どんなこと?」と尋ねたことは、前回お話したとおりです。
その次に、『相談者』と話し合ったことは、「友だちはいなければならないのか?」ということでした。
私 「友だちがいないって、いうのは本当?」
相談者「本当。友だちはいない」
私 「でも、野外学習のグループ決めで、誘ってくれた子がいるんだよね?」
相談者「うん、○○さんが誘ってくれた。でも、たぶん先生が○○さんに、頼んでくれていたからだと思う」
私 「それは、本当かどうか分からないよね。もし、本当にそうだったら、それは嫌?」
相談者「別に構わない。そんなに行きたいと思っていないから」
私 「友だちがいないって言うけど、友だちっていないといけないもの?」
相談者「そうじゃないの?だって、ネットでもテレビでもよくそう言っているし‥それに、やっぱりボッチになるのは嫌だ」
私 「どうして、ボッチは嫌なの?」
相談者「かわいそうっていう目で見られるし」
私 「じゃ、ボッチにならないのだったら、嫌な子でも我慢して仲良くすることって、あるの?」
相談者「それはあるかも」
こうしたことが、以前にも話した【ボッチになるなら、奴隷でいいの】という対応につながっていくのだと思います。
そして、それほど深く『友だちはいないといけない』との友だち神話が、彼女たち(私たちも含めて)の深いところにまで達しているの
には驚きました。
なぜ、そう思うのでしょうか。
そのことについて、続けて考えていきます。
ハピネスでは、こうした身近な問題をもとに、参加者全員で話し合ったり、ロールプレイでスキルの練習をしたりする会【コミュニケー
ションカフェ】を開いています。
リアルでもOnlineでも開催しています。
詳しくは、このHPのトピックスをごらんください。