子どもたちは、話したがっている ⑥『話をきちんと聴きたいけど、エンドレスで‥疲れる』ケースへの対応
いまどきの子どもたちの気持ちや考えていることについて、目下考えています。
保護者や先生から、「子どもたちが話さない」という相談をよく受けます。
(保護者や先生からの問いかけが、上手くないということについては後で考えるとして‥)
その理由として、以下の3点を考えました。
①「言いたいことはあるけれども、どのように話していいかが分からない」
②「ここで何か言ったら、それ以上にいろいろ聞かれて面倒くさくなるのではないか」、
③「どうせ話しても、何ともならない」
(詳細については、以前のブログをご覧ください)
しかし、そうした子どもたちですが、実は『自分の気持ちを分かって欲しい』と絶えず思っています。(以下一部重複します)
そして、子どもたちは『自分の気持ちを分かってくれそうな大人』を絶えず求めています。
でも、実際には大人に心を許すというよりも、大人のアドバイスに対して疑い深い眼差しを向ける姿の方を多く感じますよね。
それは、『期待したのに、裏切られた』と、子どもが思う体験をしてきたからだと考えます。
今まで、たくさんの子どもたちと接してきて、感じているのは『子どもは純粋であり、理想主義者である』ということです。
『純粋・理想主義』という言葉は一見キラキラ輝いているようですが、実はその中に『間違いを許さない』という切れ味鋭い刃物を
持っていると考えます。
ですから、大人ならば信頼した人が、こちらの思い通りに考えたり、行動してくれたりしなくても、「まぁ、ちょっとがっかりした
けど、あの人にもしがらみとかあるから仕方ないかなぁ」と思えることも、子どもにはできません。
今まで、自分の思いに応えてくれた人が、ある時期待通りに動いてくれなかったとしたら、「なんだ。信じていたのに、あの人は結
局ああいう人なんだ。信じて損をした。」となってしまうわけです。
そして、不幸なことに、そのようなことが重なると、「もう、大人なんて信じない。困っていても、話しても無駄だよね」となって
しまうわけです。
そんな子どもたちに対して、我々大人はどのように対していけばいいのでしょうか。
それは、ありふれた表現になってしまいますが、根気よくきちんと接することと考えます。
私たち大人は、忙しさや面倒くささから、ついつい大切なことの説明を省略したりしてしまいがちですが、大人同士ならば、何とな
く通じることでも子どもには通じません。
そこで、「本当は○○すべきだったことを、どうして◇◇としたのか」と、丁寧に話すべきと思います。
(本当は大人に対しても誰に対してでも、そうすべきと思いますが‥)
それに対して、子どもが納得するか否かは子どもサイドの問題です。
子どもに対して、そうした真摯な向き合い方を続けることによって、子どもの心の中に「この人ならば、信じて話してみよう」とい
う思いが生じると考えます。
では、根気よくきちんと接するためには、どうすればよいのでしょうか?
その第一歩は、子どもの話をきちんと聴くこと(良い聴き手になる)と思います。
ところが、そのようにお話したところ「話をきちんと聴きたいけど、同じ話がエンドレスで続いて正直疲れる。私は冷たいの?」
「話を聴いたけど、相手の考え方に納得できない。でも『分かるよ』と言うべきですか?」「相談されて、何か気の効いことを言わ
なきゃと思うけど、何も言えない。どうすればいいの?」等と、不安な声をよく聞きます。
みなさん、「相手の話は傾聴しなければならない」ということを、よく理解されているのですが、実際に子どもと向き合うと、状況
は頭で描いた世界とは、全く違いますよね。
悩みますよね。
よーくわかります。
そこで、ここからしばらくはそうした質問に応える形で、子どもの話をきちんと聴くためのスキルについてお応えしていきます。
ここでのスキルを生かして、ぜひ実践していきましょう。
その1 「話をきちんと聴きたいけど、同じ話がエンドレスで続いて正直疲れる」
どうでしょうか。
あるあるですよね。
そして、正直に言うと「うーん、この子の話を聴くことは辛いなあ」とか「この子は困った子だなぁ」と感じたり思ったりされてい
ませんか?
ここで、知っておきたいことは『困った子は困っている子』ということです。
そして、これは子どもに限りません。
『困った人は困っている人であり、困った先生は困っている先生』なのです。
では、どうするとよいでしょうか?
次回、具体的に提案しますが、みなさんも次回までに考えてみてください。
こうした身近な問題をもとに、参加者全員で話し合ったり、ロールプレイでスキルの練習をしたりする会【コミュニケーションカフ
ェ】を開いています。
リアルでもOnlineでも開催しています。
詳しくは、このHPのトピックスをご覧ください。