何ができるだろう②苦手な人とのかかわり方編-10
事例1
男子大学生 アルバイトの職場での相談
『僕は、今飲食店でアルバイトしています。今まで、コロナということで営業時間も短くて、お金的には苦しいところもあったけど、の
んびりできるところもあって、良かったです。でも、営業時間が元に戻り、店長から「シフト増やせない?」と尋ねられました。店長は
親切でいい人なので、頑張りたいと思いますが、ちょっとこのところイライラしている気がします。
「えっ、無理です」と軽く言ったバイト仲間が、怒られてしまっていました。
そんな店長にどのように、話せばいいですか?』
さあ、あなたならばどのように話されますか?
このことについて、次の点から考えています。
1 ストレスについて
①ストレスについておさらい(10月22日のブログ参照)
心や体にかかる外部からの刺激(ストレッサー)に適応しようとして、心や体に生じた様々な反応をストレス反応と言う。
②ストレスについておさらい-2(10月23日のブログ参照)
◎ストレスには、いろいろな種類がある
◎人によって受け止め方が異なる
◎ストレスへの対処方法を、コーピングと言う
ここまでを準備段階として、
2 自分の思いをどう伝えるか(10月25日のブログ参照)
①まずは、相手の言い分を聴く
◎『話を聴く【構え】をつくる
◎声の大きさ・話す速さ・トーンを相手に合わせる。
◎相手の言葉を待つ。
◎わかったつもりにならない。
②相手との関係性を考える(10月26日のブログ参照)
◎攻撃的反応
◎被攻撃的反応
◎アサーティブな反応
今回の相談者である大学生としては、このアサーティブな関係を目指すことになります。
【アサーティブな関係】を築くために、日頃から身に付けておきたいスキルの紹介
例えば スモールステップ(10月27日のブログ参照)
【アサーティブな関係】を維持するために、とっさのときに活用したいスキルの紹介
例えば 鏡の自分に向かって『YES』(10月28日のブログ参照)
③自分の言葉で話してみよう
◎言葉はギフト(10月29日のブログ参照)
◎リフレーミング(10月30日のブログ参照)
◎アイメッセージ
あなたは、連絡なく待ち合わせ時刻に遅れてきた友人に、どのような言葉をかけますか?
Aさん「ひどい。私が、どれだけ待っていたと思っているの。せっかく予約していたのに、他の人が先に入ってしまったわ」
Bさん「心配していたよ。連絡ないなんて珍しいから、何か事故でもと思っちゃった。無事でなにより。列の後ろに並ぼう」
遅れてきた友人は、自分が悪いと十分承知しています。
しかし、Aさんのように言われてしまったら、「そりゃ、私が悪いけど…そんな言われ方したら、謝る気持ちがなくなってきたわ。こん
な人とは思わなかった」と考えても不思議はありません。
反対に、Bさんのように言われたら「本当にごめん。もっと怒られても仕方ないのに、やっぱりいい人だね。これからも大切にしていき
たい」と、より一層友情が深まるかもしれませんね。
AさんとBさんの言い方の大きな違いは、何でしょうか。
それは、Aさんは『あなたはひどい。あなたが待たせた』とYouメッセージではなしているのに対して、Bさんは『私は心配した。私は
事故が起こったかと思った』とIメッセージで話していることです。
Youメッセージは『相手を非難する』のに対して、Iメッセージは『私の気持ち』を伝えています。
相手の気持ちを推し量り、より良い関係・コミュニケーションを築くために、ぜひともIメッセージに慣れて、使っていきましょう。
ハピネスでは、こうした身近な問題をもとに、参加者全員で話し合ったり、ロールプレイでスキルの練習をしたりする会【コミュニケー
ションカフェ】を開いています。
リアルでもOnlineでも開催しています。
詳しくは、このHPのトピックスをごらんください。