今の子どもは、家庭志向?
昨日、お話したエクササイズについて続けます。
スクールカウンセラー時代に、今回のコミュニケーションカフェで活用する(大切なことがらランキング)に、中学3年生とよく一緒に取り組みました。
項目は、自由・友情・健康・家族・自然・愛・正義・学力・お金の9つです。これらを大切と考える順に、菱形?ダイヤモンド形になるように(最上位に1つ、2番目に2つ、中位に3つ、4位に2つ、最下位に1つと並べるわけです。
これは、(考え方は、人それぞれであり、周囲の人が全て自分と同じように考えていることはない)を、生徒たちが実感するために、取り組むエクササイズです。
しかし、このエクササイズの企画者としては、異なる視点で、大変興味深い体験をすることができました。
いえ、興味深いというレベルではなく、大変驚きました。
今の子どもたちの、家庭志向の強さです。
遥か昔、私が中学生のときには、もっと尖っていたと思います。私自身は、国立大学の附属中学校で学んでいたので、どちらかと言えば恵まれた家の子どもが多かったかと思います。そんな我々としては、どんなに家庭を気に入っていたとしても、第一位に選ぶには気恥ずかしさが先に立ち、自由や正義を上位に選んでいたと思います。
しかし、今の子どもたちは、何のてらいもなく、家庭を第一位に選んでいました。そして、全てのチームの結果が分かった後、(そうだよなあ。家庭が一番だよなあ)と、口々に言っている生徒たちを見て、隔世の感を感じたというか、軽い目眩さえ感じました。
これは、意外に大きなことを内包しているかもしれません。
この話題を続けます。