人と人の距離感②シンパシーとエンパシー② コミュニケーションカフェ7月例会より
7月のコミュニケーションカフェは【思い込みを見直して、心地よい関係づくりを】をテーマとして、6月例会で取り上げた【友だち】
から範囲を広げて【人付き合い全般】について考えます。
その際に【人と人との距離感】を切り口の一つとして設定していますが、そうした相手との心の交流について考えていたところ、【シン
パシーとエンパシー】ということがらが、最近よく話題となっていることを知りました。
そこで、ここで一度ご紹介したいと思います。
1 シンパシーとは何か(7月9日のブログ参照)
2 エンパシーとは何か
エンパシーとは、『意見の異なる相手を理解する知的能力』と言われています。
前回示したシンパシーとの違いは、『同情が含まれない』ところではないでしょうか。
感情がメインとなるシンパシーと、知性がメインとなるエンパシーと言ってもいいかもしれません。
みなさんご存じのブレイディみかこさんの著書『ぼくはイエローでホワイトでちょっとブルー』の中で書かれている、「エンパシーとは
誰かの靴を履いてみること」という説明には、スゴイと思いました。なるほど確かにそう言えるでしょう。
このエンパシーという言葉は、アメリカのオバマ元大統領が演説によく使ったのて、欧米で盛んに言われるようになり、日本でも使用頻
度が高い言葉となったようです。
しかし、『共感』と翻訳され(私も昨日使用)たことで、シンパシーとの混乱を招いてもいるようです。
ブレイディさんの言葉
『シンパシーは、かわいそうだと思う人や自分と同じ考え方を持っている人に対する「同情・共鳴」の意味をもつ、ちょうどインターネットの「いいねボタン」みたいなものです。それに対して、エンパシーは対象に制限がない。別にかわいそうだと思えない人や自分と反対の考え方の人に対しても、その人の立場に立って考えてみようとする「能力」を意味する、より知的な作業です。シンパシーと混同されないためにも、エンパシーは「共感」と訳さないほうがいいのではないかと個人的には思っています。いっそ、エンパシーのままのほうがいいのでは』
私自身、まだまだ消化不良のところがありますが、今回のコミュニケーションカフェでは、この視点も生かして『心地よい関係をつくる
ための大切な考え方』として取り上げ、日常でのスキルも練習していきたいと考えています。
ぜひ、ご参加ください。
ハピネスでは、こうした身近な問題をもとに、参加者全員で話し合ったり、ロールプレイでスキルの練習をしたりする会【コミュニケー
ションカフェ】を開いています。
リアルでもOnlineでも開催しています。
詳しくは、このHPのトピックスをごらんください。