交友関係で生かしたいソーシャルスキル⑧(コミュニケーションカフェ5月例会より)
事例①「いいね」が生きがいになっているアラサー女性
4 アサーティブな対応①じっくり取り組む について考えましょう
前回まで、【リフレーミング】について取り組んできました。
ぜひとも、日頃から使ってみて、得意なコミュニケーションスキルの一つとしてください。
では、今日からは他のスキルについて考えていきましょう。
【アイメッセージ】
例えば、あなたが待ち合わせ時刻を過ぎても、なかなかやってこない友人を待っていたとしましょう。
30 分ほど経過しました。
あなたの気持ちは、ちょっと穏やかではありません。
そこへ、友人があたふたとやってきました。
その姿を見て、あなたはどのような言葉を投げかけますか?
○「どれだけ待たせるの?ちょっとひどいんじゃない?」と言われたら、遅れてきた友人はどう思うでしょうか。
「確かに遅れたきた私が悪いと思う。でも、そんな言い方をしなくてもいいんじゃないの?」
「一生懸命に謝るつもりだったけど、何だか謝る気持ちがなくなってきちゃった」
といった気持ちになるのではないでしょうか。
○「ああ、良かった。どうしちゃったんだろうと思って、心配していたよ」と言われたら、遅れてきた友人はどう思うでしょうか。
「本当にごめんなさい。そんなに心配させてしまって‥本当にごめんね」
「遅れてきた私のことを、そんなふうに思ってくれていたなんて」
といった気持ちになるのではないでしょうか。
二つの違いは、何でしょうか。
待っていたあなたが、遅れてきた相手へかけた言葉の主語を考えてみてください。
一つ目は「あなたは、私をどれだけまちせるの。あなたはひどいんじゃない」となります。
一方、二つ目は「私は、心配していたよ」となります。
つまり、前者は主語が YOU=あなた であり、後者は主語が I=私 というわけです。
したがって、主語が I=私を使って話したほうが、話したいことが相手にまっすぐに伝わり、相手もこちらの気持ちを素直にきいてくれ
るということです。
そこで、【アイメッセージ】というスキルを使って、相手に自分の気持ちを伝えましょう。
【アイメッセージ】のアイを、LOVEと誤解する人がいるかもしれませんが、この場合は『わたし』という意味です。
とは言うものの、その有効性を理解しながらも、素直に認められない人たちもいるようです。
彼らは、どうして【アイメッセージ】をみとめられないのでしょうか。
ちょっと横道にそれてしまいますが、明日考えてみましょう。
ハピネスでは、こうした身近な問題をもとに、参加者全員で話し合ったり、ロールプレイでスキルの練習をしたりする会【コミュニケー
ションカフェ】を開いています。
リアルでもOnlineでも開催しています。
詳しくは、このHPのトピックスをごらんください。