不登校について考えましょう ⑬ママも、おばあちゃんも大好きなのに…

(写真は、北海道富良野から見た日の出の様子です)

今、『不登校』について考えています。

初めに、『不登校』に関する基本的なことがら(不登校の定義、人数など)について、お話しました。

次に、「不登校の理由は、100人いれば100とおり」であるが、大まかに【学校の状況に原因】【家庭環境に原因】【本人の

質に原因】の3つに分類されるというお話をしました。

その上で、前回まではケース【中2野外学習のマス掴みで生じたトラブル】を題材として、『本人の気質に原因』に分類された内容につ

いて、彼の気質にアプローチするとともに、そのためのソーシャルスキルトレーニングについても、一緒に考えてきました。(以上、詳細

ついては、今までの記事をご覧ください)

 

今回からは、前回お知らせしたように【家庭環境に原因】に分類された内容について、一緒に考えていきましょう。

不登校の子どもたちを支援する【適応教室】で、私自身が体験したことに基づいています。(個人を特定しないために、一部脚色してあります)

みなさんは、どのように思われますか?

ケース②【小4大好きなママとおばあちゃんの気持ちのすれ違いで生じたトラブル】

小学4年生のAちゃんの家は、昔からの古い家なので、広い敷地の中におじいちゃんとおばあちゃんが住んでいる家があります。そして同じ敷地のなかに、パパとママとAちゃんが住んでいる新しい家があります。Aちゃんは学校が終わるとおばあちゃんがいる家へ「ただいま」と帰ります。そこで、おやつを食べるのですが、おばあちゃんはよくAちゃんの大好物のおはぎを作ってくれます。この日もおはぎだったので、Aちゃんは「やったあ」と大喜びでした。その様子を見ていたおばあちゃんが「ママはこういうものをあまりつくってくれないものね」とポツリと言いました。Aちゃんは食べ続けましたが、心の中にチクッとしたものが残りました。その日、パパとママと三人での夕食のときに、パパが「今日のおやつは何だった?」と尋ねたので、Aちゃんは「おはぎ」と答えました。すると、ママが「おばあちゃんのおはぎは美味しいけど、ちょっと甘すぎるのよね」と言いました、Aちゃんは夕ご飯を食べていましたが、心の中にチクッとしたものが残りました。そんな日々が続いてしばらく経った後、Aちゃんは学校をよく休むようになりました…

みなさんは、あなたはどうしてだと思われますか?

次回まで、しばらく考えてみてください。

 

こうした身近な問題をもとに、参加者全員で話し合ったり、ロールプレイでスキの練習をしたりする会【コミュニケーションカフ

ェ】を開いています。

リアルでもOnlineでも開催しています。

詳しくは、このHPのトピックスをご覧ください。