ソーシャルスキルトレーニング ②OKワード、NGワード
「ソーシャルスキル(SST)について知りたい」「ソーシャルスキル(SST)について学びたい」という意見をいただきました。
そこで、前回からいくつかのSSTについての紹介を始めました。
今回は、【OKワード、NGワード】について、お話します。
興味関心をもたれたら、ぜひコミュニケーションカフェで実際に取り組んでみましょう。
【OKワード、NGワード】
このスキル(活動)は、学級・学校での【いじめ対策】として生まれました。
級友からの『死ね』『うざい』『むかつく』といった言葉によって傷つき、『情緒が不安定になる』『学校へ行けなくなる』ひいては
『自死を選ぶ』といった子どもたちが生まれないために、【学級内で使用する言葉のルール】として作られました。
小学校では、【ふわふわ言葉】と【イガイガ言葉】、中学校では【OKワード】と【NGワード】と表現しています。
【ふわふわ言葉】【OKワード】として‥
例えば、『ありがとう』『うれしい』『楽しい』『素敵』といった誰が聞いても、気持ちが良い言葉が考えられます。
一方、【イガイガ言葉】【NGワード】として‥
例えば、『死ね』『うざい』『むかつく』『汚い』といった誰が聞いても、嫌な気持ちとなる言葉が考えられます。
さすがに、私たちの年齢ともなると相手に向かって「死ね」などと言う機会はないかと思いますが、つぎのような会話は結構ありません
か?
一生懸命に取り組むが、よく失敗してしまう同僚が、今回もトラブルを起こしてしまったときに、「また、あなたなの」と言ってしまう
ことってありませんか?
また、苦手なことが多いものの一つのことだけには長けている同僚に対して、「これだけはいいよね」と言ってしまいませんか?
言う方は、そんなに悪いことを言っているという自覚がないかもしれませんが、これも【NGワード】の一つでしょう。
さらに、みなさんは喫茶店・カフェでコーヒーを注文するときに「コーヒーがいい」と言いますか?「コーヒーでいい」と言いますか?
両者の違い、お分かりですか?
「コーヒーがいい」は積極的にコーヒーを選んでいますが、「コーヒーでいい」はべつに何でもいいからという投げやりな気持ちがうか
がわれます。
あなたが相手におごってあげる場面としたら、どちらのケースが気持ちが良いですか?
SSTとはこうした些細なことですが、これが繰り返されることで、相手との関係性に大きく影響していくものなのです。
こうして、スキルを知識として理解することは簡単ですが、このスキルは練習して自分のものとしていくことが大切です。
一緒に、練習してみませんか?
ハピネスでは、こうした身近な問題をもとに、参加者全員で話し合ったり、ロールプレイでスキルの練習をしたりする会【コミュニケー
ションカフェ】を開いています。
リアルでもOnlineでも開催しています。
詳しくは、このHPのトピックスをごらんください。