コミュニケーションカフェを終えて5
傾聴の話も、後半になりました。
3 相手の言葉を待つ
対話をしているときに、相手が口を開くことが待てずに、じれったくなり、自分から話し始める人の何と多いことでしょう❗(もちろん、私自身もこの仲間です)
せっかちな人間にとっては、口が重い人、もともと無口な人が話すのを待つことは、イライラすると思います。しかし、人それぞれです。ましてや、(心の速さは、言葉の速さよりも遅い)ことを、学んだ私たちです。待ちましょう。
そして、もう一つ。待つことには、大きな意味があるのです。あなたが答を待っている相手は、何を話し、何を話さないでしょうか?
ついつい私たちは、相手が話す内容にばかり関心がいきますが、『何を話さないか』の方が大切なときもあるのです。よくテレビで見かける刑事ドラマでも、犯人が最後まで言わなかったことに、その事件の本当の原因が隠れていたーといった筋書きがありますが、同様のことが言えると思います。すなわち「なぜ、言わなかったのか」「いえ、言わなかったのではなく、言いたくても言えなかったのではないか」「どうして言えなかったのか」と考えをめぐらすことで、相手への理解がさらに深まると考えます。
そう考えてみると、あなたが先に話してしまったら、「相手が、何を話さないか」ばかりでなく、「相手はどんな人なのか」「相手はどんな状況なのか」といったことも、分からず仕舞いになってしまうのではないでしょうか。