コミュニケーションカフェ for teachers 7 学校へ来にくい子とのかかわり方③
第1回のテーマは『学級の初日に何を話しますか?』でした。
今回の話し合いで、先輩の先生方から適切なアドバイスがいくつかありました。【詳しくは、このところのブログを参照】
そして、話し合いが進むに連れて、参加者から「欠席した子どもに対して、皆さんならばどうしますか?」という質問がありました。
ここでの【欠席した子ども】とは、単に体調不良で欠席したのではなく、【不登校】と言われている子どもに対して、【どのようなアプ
ローチ】をすれば良いかについてのことと察します。
この件については、以下の発言がありました。
①該当の子どもが先入観を感じないようにしたい
多くの先生は、「【不登校傾向】の子どもが新学年になることをきっかけとして、登校しないだろうか?そのために、何かできないだろ
うか?」と考え、実際に配慮もしています。
しかし、『【不登校傾向】の子どもの多くは、とても高く鋭いアンテナをもっている』ということも、同時に考慮したいです。
実際、彼らのアンテナは、さまざまな周囲の言動をキャッチします。
そして、彼らがこの場合の【配慮】から、【先入観】や【嘘っぽさ】のにおいをかぎ取ってしまう危険性を心配します。
私が、不登校の子どもたちが通う『適応指導教室』に勤務していたときに、そうした場面のいくつかに出遭いました。
そこで、私が痛感したことは、【こちらもそれなりの覚悟をもって、誠実に向かい合う】ことの大切さでした。
『分からないことは分からない』としか言えません。
しかし、それでも『君は、私の学級の大切な一員だ』という気持ちを大切にして、その子どもと向き合えばよいのではないでしょうか。
②一緒に、【今までとは違う生き方】への扉を開きたい
過去は、変えることはできません。
しかし、未来は変えることができます。
【不登校傾向】の子どもの資質を変えることはできません。(人間の資質とはそんなに底の浅いことではないと考えます)
しかし、彼らが今まで知らない世界への扉を開く支援をすることはできます。
学校現場で、【不登校傾向】の子どもの学習支援をしていたときに、『九九が満足に学習できていない生徒が、SNSの影響でヘイトス
ピーチをする』姿と出会い、衝撃を受けました。
と同時に、【教育】の重要さにも気づかされました。
そんな彼に、今まで知らない世界を見せたいと思います。
それは、周囲にいる大人としてなすべきことですし、教員ならばしなければならないことと考えます。
今まで知らない世界を知ることは、どうして大切なのでしょうか。
それは、単に知識を増やすというのではなく、今までとは異なる【価値観】【ものの考え方】に触れることができるからです。
そのことで、今まで一つの価値観で考えたり行動したりしていたところに、異なる価値観が加わることにより、自分の言動を異なる視点
でとらえなおすことができるからです。
子どもたちに、そうした体験をさせることこそが、子どもたちの【先を行く者】としての責務と考えます。
ハピネスでは、こうした身近な問題をもとに、参加者全員で話し合ったり、ロールプレイでスキルの練習をしたりする会【コミュニケー
ションカフェ】を開いています。
リアルでもOnlineでも開催しています。
詳しくは、このHPのトピックスをごらんください。