コミュニケーションカフェ for teachers 7 学校へ来にくい子とのかかわり方②
第1回のテーマは『学級の初日に何を話しますか?』でした。
今回の話し合いで、先輩の先生方から適切なアドバイスがいくつかありました。【詳しくは、このところのブログを参照】
①視覚に訴えよう
②子どもの力を借りよう
③自分の思いを語ろう
④子どもたち全員にフラットに関わろう
⑤1年間の目標を立て、形骸化させないようにしよう。
⑥『あなたは何ができるの?』と、子どもたちに投げかけて役割を意識させよう。
⑦【思い】を伝えるための方法は?
そして、話し合いの後半では、参加者みんなでさまざまな状況を想像してみました。
『初日から○○だったら、どうするか』といった類の質問について考えている中で、参加者から「欠席した子どもに対して、皆さんなら
ばどうしますか?」という質問がありました。
ここで言われている【欠席した子ども】とは、単に体調不良で欠席したのではなく、【不登校】と言われている子どもに対して、【どの
ようなアプローチ】をすれば良いかについてのことと察します。
ここでは、以下の発言がありました。
①上記④子どもたち全員にフラットに関わろうのとおり、該当の子どもが先入観を感じないようにしたい
進級ならばもちろん、小学校から中学校への進学の場合でも、おそらく該当の子どもが【不登校傾向】であることを、新担任はもちろ
ん、多くの教職員が知っていることでしょう。
また、だからこそ支援してあげようという配慮も考えられていると思います。
しかし、その配慮には危険性もあるのではないかと考えています。
【不登校傾向】の子どもの多くは、とても高く鋭いアンテナをもっています。
そのアンテナは、さまざまな周囲の言動をキャッチしてしまいます。
そして、彼らがこの場合の【配慮】から、【先入観】のにおいをかぎ取ってしまう危険性を心配します。
そこで、『君は何も特別な生徒ではない。みんなと同じ○年○組の一員だよ』ということを味わわせたいので、表面上は他の子どもと同
じような対応をすべきと考えます。
また、このことにはもう一つ別の意味も含まれています。
私たち大人でも、自分のキャラを変えたい時って、ありませんか?
また、「周囲からは、どうせ○○と見られているだろうなあ」と、少しブルーになることってありませんか?
実際、毎年高校進学の際に「今までとは全く違う自分になりたいから、同じ中学の子が誰も進学しない遠くの高校へ行きたい」という進
路選択をする中学生がいます。
今までの自分とは違う生き方をしてみたいと願うのは、多くの人が持っている願望かもしれません。
そこで、【不登校傾向】の子どもたちにも、そんな【今までとは違う生き方】への扉を開きたいと思います。
もちろん、これですべて解決するわけではありません。
その時には、どうするか…
ハピネスでは、こうした身近な問題をもとに、参加者全員で話し合ったり、ロールプレイでスキルの練習をしたりする会【コミュニケー
ションカフェ】を開いています。
リアルでもOnlineでも開催しています。
詳しくは、このHPのトピックスをごらんください。