コミュニケーションカフェ for teachers 3

第1回のテーマは『学級の初日に何を話しますか?』でした。

入学式・始業式に、生徒たちは『今年は、どんなクラスになるのかなあ』『今年のクラスの担任は、どの先生かなあ』『仲良しの○○

は、一緒のクラスかなあ』等と、ワクワク感とドキドキ感を抱えながら、登校してきます。

その【好意的な気持ち】を、新しい生活への意欲にとポジティブに高めていくためには、最初の三日間が肝要であると、よく言われてい

ます。(また、大震災の瓦礫に埋もれた場面で、『72時間=3日間が生存のデッドライン』ともよく聞きますね。)

しかし、年度当初は配布物などに多くの時間がとられてしまいます。

そこで、貴重な時間をどのように活用するかをしっかり考える必要があるわけです。

今回の話し合いで、先輩の先生方から適切なアドバイスがいくつかありました。

①視覚に訴えよう

②子どもの力を借りよう

③自分の思いを語ろう

④子どもたち全員にフラットに関わろう

②の逆に、長い年月同じ学校にいると、教えた子どもたち・担任をした子どもたちの弟や妹が入学してくることに出遭ったり、さらに担

任したりする場面も出てきます。

そうした時に、例えば親しみをもって「○○ちゃん」と呼びかけることがあるかと思います。

しかし、鈴木さん、黒田くん、山田さん、○○ちゃん、加藤くん、伊藤さん‥と呼称が続いたとしたら、奇妙な感覚を持ちませんか?

これからずっと先に、学級の全員が納得して呼ばれるのならばまだしも、入学して間がないときに、一部の子どもだけが妙に親しみをも

って呼ばれるという状態は、子ども全員にフェアなクラスとは言えないでしょう。

さらに、この『名前の呼称』に関しては、こちらが予想していた『愛称で呼ばれなかった子どもからの感想』とは異なる視点からの反省

があり、考えがとても広がりました。

ある中堅の先生が「学級の中に、担当している部活動の生徒がいました。また、彼の兄も、私が受け持っていたので、結構早くから一人

だけ姓ではなく名前で呼んでいました。私としては、全く意識することなく、そうしていました。しかし、卒業後のクラス会で、彼から

『僕だけ名前で呼ばれるのが、とても嫌だった。みんなから、どうしてひいきされてるんだ?とよく聞かれた』と言われてしまいまし

た。とても、申し訳なく思い、後悔しました。みなさんには、僕のような後悔はしないでもらいたいです」と、自分の体験からの貴重な

をしてくださいました。

この先生は、とても熱心な学級経営をされています。

多くの生徒たちからも慕われています。

もちろん、この呼称に関しても、生徒を選り好みしての行動ではありません。

しかし、たとえ『善意からの言動』だとしても、子どもたちがそれをどのように受け止めるかは別の問題です。

ここに、子どもの心をつかむ難しさがあります。

 

ハピネスでは、こうした身近な問題をもとに、参加者全員で話し合ったり、ロールプレイでスキの練習をしたりする会【コミュニケー

ションカフェ】を開いています。

リアルでもOnlineでも開催しています。

詳しくは、このHPのトピックスをごらんください。