コミュニケーションカフェ for teachers 2

第1回のテーマは『学級の初日に何を話しますか?』でした。

入学式・始業式に、生徒たちは『今年は、どんなクラスになるのかなあ』『今年のクラスの担任は、どの先生かなあ』『仲良しの○○

は、一緒のクラスかなあ』等と、ワクワク感とドキドキ感を抱えながら、登校してきます。

その【好意的な気持ち】を、新しい生活への意欲にとポジティブに高めていくためには、最初の三日間が肝要であると、よく言われてい

ます。(また、大震災の瓦礫に埋もれた場面で、『72時間=3日間が生存のデッドライン』ともよく聞きますね。)

しかし、年度当初は配布物などに多くの時間がとられてしまいます。

そこで、貴重な時間をどのように活用するかをしっかり考える必要があるわけです。

今回の話し合いで、先輩の先生方から適切なアドバイスがいくつかありました。

①視覚に訴えよう

『私たちが得る情報の80%は目から得る』と、よく聞きます。

そこで、『大切なことを子どもたちに伝えるためには、視覚を活用している』という体験にもとづく意見がありました。

例えば、『教師の思い』や『クラスの約束』など大切なことがらを書いたものを掲示することで、口頭だけのときに比べて情報が伝えや

すいという内容でした。

実体験に基づいた、具体的なアドバイスは後輩とりわけ1,2年目の先生には役立つ助言となっていました。

②子どもの力を借りよう

新任や転任のため、子どもたちのほうが学校に詳しい場合に、『私は教師だから、子どもたちから学ぶことはない』という、かたくなな

態度をとっても得るものは何もありません。

『この学校では、あなたたちが先輩だから教えてね』という態度をとることで、子どもたちとの距離がぐっと近づきます。

大切なことは、先生と子どもがお互いに理解しあうことであり、教員の権威で子どもを従わせることではありません。

今回参加されたベテランの先生方からは、学ぶことが多くありました。

③自分の思いを語ろう

学級目標は、教室の前に飾って年度の終わりに、色があせたものを片付けるというものではありません。

子どもたちの思い、教員の思いが一つとなり、1年間の学級の根幹となるものです。

それだけに、先生の思いをしっかり語りましょう。

一度で多くのことを語るのではなく、何回かの機会を生かして、ポジティブに具体的に語っていきましょう。

話し合いは続いていきました…

 

ハピネスでは、こうした身近な問題をもとに、参加者全員で話し合ったり、ロールプレイでスキの練習をしたりする会【コミュニケー

ションカフェ】を開いています。

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