ちょっと【アンガーマネジメント】 コミュニケーションカフェからの抜粋2-⑦
コロナ禍の状況で、この頃社会全体に【不寛容】な怒りが満ちているように感じます。
そこで、『ちょっとコミュニケーションカフェから』シリーズの第二弾として、【アンガーマネジメント】について考えています。
全体の流れとしては、『怒りとは何?』➡『どうして怒りに振り回されるの?』➡『怒りを爆発させても辛いし、がまんしても辛い
し‥』➡『怒りにふりまわされないための方法って?』➡『アンガーマネジメント』と考えています。
Ⅰ【怒り】って、どんなイメージがありますか?(以前のブログ①をご覧ください)
Ⅱ【怒り】を我慢すると、どうなるの?
1【自分への攻撃】の場合(以前のブログ②をご覧ください)
2【周囲への攻撃】の場合(以前のブログ③をご覧ください)
Ⅲ【怒り】には、どうすればいいの?
1【思考ー行動のしくみ】について考えよう(以前のブログ④をご覧ください)
2【怒り】の具体的な現象を【思考ー行動のしくみ】にあてはめて、改善方法考える(以前のブログ⑤をご覧ください)
前回の話の中で、話題となった事柄について説明しました。(以下の①②③については、以前のブログ⑥をご覧ください)
①信念(思い込み) 不合理な考え方➡ 合理的な考え方に変える
②思考(考え) 歪んだ思考➡ 思考の歪みを直す
③感情(思い) 傷つく➡ 対処療法
今回紹介するのは、以下についてです。
④生理的反応 気持ちだけでなく➡ 心身の安定を図る
ここでは、【リラクゼーション法】を紹介します。
(息を吐く) ➡ (ゆっくり吸って1秒止める) ➡ (ゆっくり吐いてため息をつく) ➡ (手と肩をだらんとさせる) ➡ (わずかに口を開け、あごの力を緩める)
世の中には、他にもさまざまな呼吸法等が紹介されています。
いろいろ練習してみて、自分に適したものを見つけ、日頃から練習してみましょう。
⑤行動 不愉快な気持ちをそのまま行動に表す ➡ アサーティブなものの考え方(アサーション)を日頃から体験する
【アサーション】とは、自分も相手も大切にしようとする手法です。
そうした対応例として、【リフレーミング】や【アイメッセージ】があります。
また、改めて詳しく説明し練習する場面があるかと思いますので、ここでは簡単に説明します。
【リフレーミング】とは、言葉や考え方の言い換えです。
例えば『おっちょこちょい』と言うと、一般的には『思慮が浅く軽はずみな言動をしやすい』と考えられがちですか、見方を変えると
『頭の回転が速く、行動が迅速である』とも言えます。また『おしゃべり』と言うと、一般的には『ペラペラと、うるさくまとまりなく
しゃべる』と考えられがちですが、見方を変えると『物知りで、損得なく情報を教えてくれる』とも言えます。
要するに、物事の判断基準をどこに置いているか、どんな視点で見ているかということです。
この【リフレーミング】の手法に慣れていると、相手に何か伝えるときに(たとえ文句だとしても)相手も自分も嫌な気持ちにならずに、言いたいことを伝えることができるのです。
ぜひ、練習して自分の【コミュニケーション力】として役立ててください。
【アイメッセージ】とは、主張するときに相手を非難するのではなく、自分の気持ちを伝える手法です。
私は今、大学で教えていますが、仮にうるさい学生がいるとしましょう。(幸いなことに、私が教えている学生たちは、みなさんとても
熱心に授業を受けてくれているので、こうした心配はありませんが)そのときに「君たち、うるさい。静かにして」という呼びかけの主
語は『君=You』です。それに対して「ここはとても大切なところで、全員に理解してほしい。協力してもらいたい」という呼びかけの
主語は『私=I』です。
アイメッセージとは、このように『自分の思い』を伝える手法です。
こちらも、使うことで無駄な感情のトラブルなく、コミュニケーションを進めることができるのです。
【アサーティブ】なものの考え方を、理解いただけましたか?
明日、ここまでのまとめをしましょう。
ちなみに、昨日(1月31日)は、Onlineコミュニケーションカフェの1月例会を開催し、そこでこの【アンガーマネジメント】につい
て取り組みました。
詳しくは、このHPのトピックスをご覧ください。