ちょっと【アンガーマネジメント】  コミュニケーションカフェからの抜粋2-③

コロナ禍の状況で、この頃社会全体に【不寛容】な怒りが満ちているように感じます。

そこで、『ちょっとコミュニケーションカフェから』シリーズの第二弾として、【アンガーマネジメント】について考えています。

全体の流れとしては、『怒りとは何?』➡『どうして怒りに振り回されるの?』➡『怒りを爆発させても辛いし、がまんしても辛い

し‥』➡『怒りにふりまわされないための方法って?』➡『アンガーマネジメント』と考えています。

【怒り】って、どんなイメージがありますか?(以前のブログ①をご覧ください)

【怒り】を我慢すると、どうなるの?

それは【自分への攻撃】【周囲への攻撃】といった形で現れます。

【自分への攻撃】の場合(以前のブログ②をご覧ください)

【リストカット】を代表とする自傷行為について考えました。

【周囲への攻撃】の場合

周囲を言葉や行動で攻撃する対応が一般的でしょう。

その多くは、相手にも周囲にもすぐに伝わり、事態を悪化させ、攻撃された側はもちろん、した側も不愉快になり後悔すというパター

ンは【自己肯定感】のところでお話したとおりです。

しかし、こんな事例はどうですか?

事例 ママ友からの忠告「他の人」って誰?

Aさんは、小学校PTAの役員をしています。2ヶ月に1回くらい役員の集まりがあります。明文化はされていませんが、何となく『ジーンズ着用』というドレスコードがあるようで、「考えなくてすむし‥」と思ってそうしてきました。しかし今回はその後、上の子の学校の授業参観があるので、スーツを着ていきました。親しいママたちからは「素敵ね」とか「やっぱり私立は大変そう」と言われ、別段何とも思いませんでした。帰り際、一人のママから「あのね、私は気にしていないけど、あなたの今日の服装について、他の人がいろいろ言っていて‥」と言われて、ショックを受けました。上の子の授業参観を楽しみにしていたのに、「あ~あ」です。

さて、この事例を見てどう思いましたか?

「他の人がいろいろ言っていて」という話での『他の人』って誰でしょうか?

みなさん、気づかれましたか?

『他の人』とは、話をしているこの人ですよね。

この人が、『ジーンズではなくスーツを着てきたAさんのことを怒っている』ので、『忠告』のふりをして攻撃しているわけです。

こうした【良い友人・隣人のふりをして、自分のネガティブな主張をする】ことを、一時フレネミーと言いました。

(以前アメリカのTVで『セックス & シティ』という人気番組がありましたが、その中で使われ流行した言葉です。フレンド & エネミー 友人兼敵といった意味です)

このように【怒り】は、【怒り】以外の顔をして現れる場合もあるのです。

【怒り】は、対応するのには手ごわい感情のようです。

そこで、いよいよ【怒りの対応】について、明日から考えていきます。

 

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1月31日日曜日の朝10:30~12:00という日程で、Online コミュニケーションカフェを開催します。

詳しくは、このHPの『トピックス』をご覧ください。

ぜひ、ご参加ください。