ちょっと【アンガーマネジメント】  コミュニケーションカフェからの抜粋2-②

コロナ禍の状況で、この頃社会全体に【不寛容】な怒りが満ちているように感じます。

そこで、『ちょっとコミュニケーションカフェから』シリーズの第二弾として、【アンガーマネジメント】について考えています。

全体の流れとしては、『怒りとは何?』➡『どうして怒りに振り回されるの?』➡『怒りを爆発させても辛いし、がまんしても辛い

し‥』➡『怒りにふりまわされないための方法って?』➡『アンガーマネジメント』と考えています。

【怒り】って、どんなイメージがありますか?

私たちは、今まで『人前で、怒りを表してはいけない』と教えられてきました。以下が、その理由です。

 ○ 良い人を演じなければならない

 ○ リスク(もめごと)を回避しなければならない

しかし、我慢して【怒り】を抑え続けていると、どうなるのでしょうか。

【怒り】を我慢すると、どうなるの?

もちろん、【怒り】をいつでも発散すればいいというものではありません。

しかし、いつもいつも我慢し続けていると、精神的ばかりでなく肉体的にも、さまざまな支障が生じてきます。

【怒り】をずっと我慢していると、中にはスポーツなどで上手に昇華されるものもあるでしょうが、その多くは心の中に澱のように溜ま

っていきます。

そして、それは【自分への攻撃】【周囲への攻撃】といった形で現れます。

1【自分への攻撃】の場合

分かりやすい例として、【リストカット】が考えられます。

このとき、【怒り】を溜めてしまった人は、どこへも持っていけない【怒り】を自分にぶつけてしまいます。

それが【リストカット】を代表とする自傷行為です。

相談機関にいたときに、【リストカット】をする女性と話し合いましたが「血が流れるときに、自分が解放されたように感じる」と言

われたことが、とても印象的でした。

また、中学生の中には『ささくれをむしって、指先を血まみれにする』、『髪の毛を抜く』といった行為も見られました。

このような【自傷行為】に出会ったときには、『すぐにすべてを止める』ということはできません。

なぜならば、こうした行為をすることで【心の安定】を図っているケースもあるからです。

そこで、少しでも軽い行為への移行を目標として、話し合い等をしていくことにしていました。

では、【周囲への攻撃】はどのような形で現れるのでしょうか。

明日考えていきますが、みなさんもちょっと考えてみてください。

 

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