おめでとう!夢をかなえて小学校の先生になったハッピー物語57 番外編【ジャイアンの指導法】
ハッピーは苦節8年で教員採用試験に合格しましたが、ハッピーに限らず多くのみなさんが、「そんなに長い年月をかけずに、早く合格したい」と思っていることでしょう。そこで、教職・採用試験関係に関するみなさんの疑問について考えています。
Q7 私が担任したクラスに、自分のわがままを通そうとするジャイアンのような子がいたら、どのように指導すればよいですか?
彼らとともに過ごしてきた体験から、『彼らのよさ=ストレングス』を認めて、『根気強く』指導を続けることが最善の策ではないかと考えます。
この方法は、一見彼らを甘やかしているように思われる方もいらっしゃるかもしれません。
しかし『北風より太陽』は、やはり真実ではないでしょうか。
そして、ジャイアンにとっての『太陽』は【自己肯定感】ではないかと考えます。
具体的にお話します。
以前、『教室に飾った花が折られても、毎日飾り続けたら折られなくなった』というエピソードをお話しました。
また、その彼が『自分がニコチャンコーナーに載っている学級だよりを、大切に家へ持ち帰った』というエピソードもご存じと思います。
そうやって、少しずつ学級の中に居場所を見つけ始めた彼ですが、いよいよ進路を決定するにあたって『就職』を希望しました。
ずっと昔のことですから、中卒で就職する生徒も若干人いたのです。
職業安定所(現在のハローワーク)の指導で、いよいよ明日は事業所の面接という日を迎えました。
『制帽』や『バッジ』といった身なりを整えるために必要なもの(彼がもっていないものがたくさんありました)を、学級のみんながいろいろ貸してくれ、「頑張ってね」と励ましてももらいました。
それから1か月が経ち、私立高校入試の前日の朝、彼が私に「帰りの会で俺に話をさせてくれ」と言いに来ました。
「いいけど、明日はみんなにとって大切な日だからね」と心配する私に、「分かってるって」と彼は笑いましたが…
そして、帰りの会で彼は学級のみんなに「お前ら、明日絶対に受かってこいよ。落ちたら、俺が殴るからな」と言いました。
学級のみんなは、にこにこ笑っていました。
その場にいた誰もが、『彼の精いっぱいの級友への励まし』と分かったからです。
私は、感動しました。
あの「花が折られる日々」から、こんな日が来るとは思いませんでした。
やはり、【認められることで人は成長する】と、私自身が彼から教えてもらいました。
『北風より太陽』は、やはり真実ではないでしょうか。
ハッピーのように悩んでいるあなたのお手伝いをさせてください。
よろしければ、お話を聞かせてください。
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