おめでとう!夢をかなえて小学校の先生になったハッピー物語47 番外編【落としどころとは】
ハッピーは苦節8年で教員採用試験に合格しましたが、ハッピーに限らず多くのみなさんが、「そんなに長い年月をかけずに、早く合格したい」と思っていることでしょう。そこで、教職・採用試験関係に関するみなさんの疑問について考えています。
Q6 私の故郷は、教員採用の募集人数が少ないので、教員になることをあきらめた方がよいですか?
昨日まで、この質問を基に具体的なケースを設定して、『彼女が希望の教員になる』ための方策や可能性をさぐってきました。
今日は、この【落としどころ】という考え方自体を【教育】サイドと【心理】サイドという二つの面から考えていこうと思います。
①【教育面】から考えてみると
例えば、日本中の中学2年生は理科の授業で『電流・電圧』について学習しています。(一部の私立中学校のカリキュラムは異なるかもしれませんが)その理由は、文科省が定めている『指導要領』に基づいて、学びのカリキュラムが決定されているからです。ですから、国内において転校した場合でも、(進度に若干の違いがあったとしても)同じ内容を学習することができます。
こうした日本の教育の基本となっている『指導要領』が、この度変更となりました。
そして、その中で『子どもたちにつけてほしい力』の記述の中に【合意形成】という言葉が出てきています。
先日も、大学生と『特別活動』について学ぶ中で、「合意形成こそが、落としどころではないか」という話になりました。
今、社会全体で『二つの異なる意見を、話し合いの中で一つにまとめていく』という本来の話し合いが、果たしてなされているでしょうか。二つの異なる意見があった場合に、『どちらか一方の意見になり、他方はひく』というのが大半ではないでしょうか。
二つの異なる意見があったときに、一方を採択して他方を捨て去るというのは、方法としては簡単ですし、時間も短縮されます。
しかし、両者の間に感情的なしこりが残るでしょうし、何よりも『民主的』ではありません。
こうした思考パターンに慣れてきた結果が、昨日まで取り上げてきた彼女のように『出身地で希望の職種の教員採用枠が少ないから、もう先生はあきらめる』という短絡的な思考に繋がっていくのではないでしょうか。
【落としどころ】を探すのは面倒です。時間もかかります。コスパも低いかもしれません。
しかし、自分の一生の問題です。
どれだけ手間・暇をかけても、かけ過ぎではないでしょう。
彼女が、自分の人生と正面から向き合い、じっくり時間をかけて考えることを願っています。
明日は、【心理面】について考えます。
ハッピーのように悩んでいるあなたのお手伝いをさせてください。
よろしければ、お話を聞かせてください。
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