【本当に悩んでいる人は、自分が何で悩んでいるかが分からない】コミュニケーションが苦手な人との上手な関わり方【感情のコントロール】5
今回は、【コミュニケーションが苦手な人との上手な関わり方】を主のテーマとしながら、【感情のコントロール】に焦点を当てています。
その発端として、女子中学生の『友人関係の悩み』に焦点を当ててみました。(詳細は、以前のブログをご覧になってください)
このケースの場合には、『友だち』というものに対しての意識のズレが問題と考えますが、そうした意識のズレが、彼女たちばかりでなく、私たち自
身の生活でも、さまざまなトラブルを起こしているのではないでしょうか?
このようなトラブルの原因となる『意識のズレ』ぱどこから生じているのでしょうか?
そこで、私たちの【ものの考え方】について、取り組むことにしました。
【私たちのものの考え方の流れ】
第一段階 信念(詳細は以前のブログへ)
第ニ段階 思考(詳細は以前のブログへ)
現状を認識して、自分が関心のあることを、○○と考えて判断する。
ただし、ここには多分にその場での感情や、考え方のクセが反映される。
第三段階 感情
関心のあることがらに対して、好悪等の気持ちをもつ。
みなさんご存じのように、あのマザーテレサは「愛情の反対は無関心である」と言いました。
「腹を立てる」「ムカつく」「キレる」というのは、相手に関心があるからですよね。
先日、ある生涯学習センターが主催されている「対人のストレス緩和」というテーマで、コミュニケーションの第一歩である『聴く力』『話す力』に
ついて、お話しました。
その際の質問タイムで、「身近な人との関係」で悩まれている方から、助言を求められました。
全体の場では、どうしても時間が限られるので、後日運営の方に手伝っていただき、もう少し詳しいアドバイスをお伝えしたところ、大変喜んでいた
だき、お礼のメールが届きました。
助言に対してお礼のメールをいただくということに、大変感激しました。
さて、その方のお話を伺っていて、考えたことがあります。
この方の場合、ご近所のいわゆる「困った人」との関係に悩まられているようです。
とても悩んでいる、その方は「~といった言動をする人というのは、育ち方に虐待などの問題があるのですか?」と尋ねられました。
みなさん、どう思われますか?
いいえ、違いますよ。
私がお尋ねしていることは、『どんな育ち方をしているか』ではなく、『困った人の育ち方の状況を考える』ということについて、どう思われるかと
いうことです。
今、「そうね、この困った人は親から虐待をうけていたかも‥」等と考えたあなたは、こういう思考の落とし穴にはまっていく方かと考えます。
なぜならば‥
その『理由』を知ったところで、どうなるのでしょうか?
確かに、カウンセラーがこの『困った方』から相談を受けたならば、『困った方』の生育歴等について、情報を得る必要もあるかと思います。
しかし、ただの『迷惑を受けている近所の方』が、それを知ったところでどうなるのでしょうか?
「虐待を受けていた気の毒な人」だから、迷惑を受けても我慢しようとなりますか?
なりませんよね。
では、『困った人の生育歴』を知る必要はありませんよね。
そうなんです。
悩まれている方は、得てして多くのことを全て引き受けて、一緒に悩まれている場合が多いのです。
『本当に悩んでいる人は、自分が何で悩んでいるかが分からない』と言いますが、これは真理と思います。
いろいろな感情、思いがわっと押し寄せている時には、まず自分の心の整理から始めたいです。
では、そうした感情・思い・悩みをどのように整理するか、次回はそこから始めましょう。
こうした身近な問題をもとに、参加者全員で話し合ったり、ロールプレイでスキルの練習をしたりする会【コミュニケーションカフェ】を開いていま
す。
リアルでもOnlineでも開催しています。
詳しくは、このHPのトピックスをご覧ください。