【保護者一人で抱え込まない】コミュニケーションが苦手な人との上手な関わり方【不登校に目を向けて】34
明けましておめでとうございます。
本年も、どうぞよろしくお願いいたします。
昨年から、【不登校】について、みなさんと一緒に考えています。
プロローグ
【不登校】についての知識の一例(以下、今回までの内容については、過去のブログをご覧ください)
本論
1 不登校の考え方の変遷
2 文科省による不登校の定義
3 不登校児童生徒数の推移
4 【不登校】の理由
① 学校生活に起因
② 家庭生活に起因
③ 本人の気質に起因
5 学校生活に起因の具体的なケースについて
①被害者のケア
②加害者の指導
③観衆の指導
④傍観者の指導
6 家庭生活に起因の具体的なケースについて
事例① 嫁姑のちょっとした考えの相違から不登校?
事例② 『韓流』は【不登校】に効く?
7 本人の気質に起因の具体的なケースについて
事例① ASD(自閉症スペクトラム)傾向のAくんのケース
8 発達段階で配慮すべきポイント
【小学校】の段階で必要なこと
【中学校】の段階で必要なこと
【思春期の特徴のおさらい】
9 不登校が児童生徒に及ぼす影響
① 学習の遅れ
② 社会的自立の基礎を身に付けにくい
10 不登校への対応策
①個別の発達援助
②学級集団などの学校環境への介入
③親子関係などの家庭環境への介入
④関係機関との連携
適応教室選び(フリースクール全般)のときに、大切にしたいポイントを詳しくお話します。
❶『その適応教室は、何を目指しているか』
❷『適応教室の他の不登校の子どもと比べない』
❸『あきらめることなく、長い目で成長を見守りましょう』
10 不登校に対応する際の『大切にしたいこと』①
① 不登校はいつでも、誰にでも起こる。
② 100人の不登校の子どももがいれば、100とおりの理由・原因がある。
③ 不登校の原因・理由を考えることは大切だが、今後その子をどのように支えるかがもっと大切。
「うちの子が、どうして不登校になったの?」と、悩みその原因・理由を探ろうとする親心は、とてもよく分かります。
しかし、子どもはぐっと押し切らない方が良いのではないかと考えます。
不登校の子どもたちと、適応教室で毎日関わってきた体験からすると、「どうして、不登校になったの?」という質問は、「これからの子どもへの配
慮」という点では有意義と思いますが、その当事者にとってはさして意味がないと考えます。それよりも「不登校だった子どもに対して、これからど
のようにサポートしていくか」について、深く考えることが大切ではないでしょうか?。
ここからが、新年になっての内容です。
④ 保護者だけで支えることには限界がある。周囲にあるリソースを使いこなそう。
私事ですが、実は97才の母と同居しており、その介護でへとへとな状況です。
しかし、そんな身の上になって、学んだこともたくさんあります。とりわけ、『福祉関係の支援は、自分たちから言いださないと、何も得られない』
ということのインパクトは大きかったです。
このごろ「老々介護に疲れて、一家心中」等のニュースをよく目にします。
今までは、「気の毒になぁ」とは思いますが、正直他人事だったと思います。
しかし、自分事となると、同じニュースの受け止め方も変わります。
そして、主治医やケアマネジャーさんからの働きかけで、現在さまざまな公的支援を受けています。
ちょっと一息つけたというところです。
そんな状態で感じたことが『自分から言いださないと、何も支援は始まらない』ということなのです。
でも、このことって『介護』だけでしょうか。
お子さんが不登校になった時に、保護者のみなさんはどんなことを思われましたか?
おそらく「どうして、うちの子が?」「私の育て方がいけなかったの?」「ご近所の子たちも、親戚の子たちもみんな学校へ行っているのに…」と、
落ち込まれたのではないでしょうか?
ニュースでは、「不登校が増えている」とか「誰が不登校になっても不思議ではない」と放送していますが、そんなことで冷静になれませんよね。
でも、ここで一呼吸してみてください。
『私の介護体験』のように、必ずみなさんを支えてくれる機関や組織があります。
一人で、悩まないでください。
まずは、学校へ行きましょう。
そこで、『不登校の子どもや保護者』を助けてくれる機関や組織について尋ねましょう。
(事前に質問の内容を伝えて、担任ばかりでなく管理職やスクールカウンセラーなども同席してもらうといいですよね)
そして、自治体が行っている適応教室やフリースクールの類や、相談機関など、またもしも体調にも変化が現れているようでしたら、小児科や小児対
象の心療内科、そして何らかの検査がご希望でしたら検査機関等を、紹介してもらいましょう。
もちろん、今の時代ネットで探されることも一つかとは思いますが、その後の学校との連携を考えると、学校に支援の窓口となってもらうことをお薦
めします。
いかがでしょうか。
何を選ぶかは、子どもと保護者の方で決められることと考えます。
しかし、決定の前に、多くの選択肢の中で悩まれることをお薦めします。
焦らず、かといって初めの一歩を踏み出すことを怖れず、動き出してみませんか?
こうした身近な問題をもとに、参加者全員で話し合ったり、ロールプレイでスキルの練習をしたりする会【コミュニケーションカフェ】を開いていま
す。
リアルでもOnlineでも開催しています。
詳しくは、このHPのトピックスをご覧ください。