【ハワイ旅行よりも部活】コミュニケーションが苦手な人との上手な関わり方【不登校に目を向けて】⑲

今月は、【不登校】について、みなさんと一緒に考えています。

プロローグ

【不登校】についての知識の一例(以下、今回までの内容については、過去のブログをご覧ください)

本論

1 不登校の考え方の変遷

2 文科省による不登校の定義

3 不登校児童生徒数の推移

4 【不登校】の理由

① 学校生活に起因

② 家庭生活に起因

③ 本人の気質に起因

5 学校生活に起因の具体的なケースについて

①被害者のケア

②加害者の指導

③観衆の指導

④傍観者の指導

6 家庭生活に起因の具体的なケースについて

事例① 嫁姑のちょっとした考えの相違から不登校?

事例② 『韓流』は【不登校】に効く?

7 本人の気質に起因の具体的なケースについて

事例① ASD(自閉症スペクトラム)傾向のAくんのケース

8 発達段階で配慮すべきポイント

【小学校】の段階で必要なこと

学級ルールやソーシャルスキルなど、教えるべきことを定め、「えらいね」「よくできたね」等の言葉をかける。

そうした対応を繰り返す。

(以上、詳しくは前回までのブログをご覧ください)

 

では、中学校ではどうでしょうか。

【中学校】の段階で必要なこと

複数の目で生徒理解を図り、「思春期」という発達段階を考慮して、+のアイメッセージの活用や級友どうしの認め合いを設定す

る。

では、ここでみなさんに質問です。

【思春期】という言葉は、『子育て』の上で大変大きなキーワードともなっていますね。

では、【思春期】とはいつからいつまででしょうか。

昔は、一般的に『中学校時代』と考えられていましたが、近頃の子どもたちの発達を考えると、『早い子どもは小学4年生あたりから始まり、

身長の伸びが止まる頃まで』と考える方ことが多いようです。

実際、小学校の4年生で「私の自慢できることは?」というアンケートに「顔」と書いてくる子がいる一方で、「友だちとの関係で質問してもいいで

すか?」と尋ねてくる子もいます。

明らかに、心の年齢の違いを感じます。

そこで、【思春期】について、おさらいしておきましょう。

 

【思春期の特徴のおさらい】

① 身体の急激な変化

  大きくなる・性的成熟が始まる

このことは、外観から分かることが多いので、保護者の方も理解しやすいかと思います。

② 心の急激な変化

  価値観が変化する・心が不安定になる

   「夏休みに家族と行くハワイ旅行(!)よりも、部活の練習を選ぶ」「フリルやリボンのついたかわいい服よりも、穴のあいたジーンズを好  

  む」「ついこの前まで、ママ、ママと言っていたのに、一昨日ババアと言いました」等、嘆きの言葉をよく聞きます。

  そんなに嘆かないでください。

  彼等も確信をもって行動しているわけではありません。

  大きく揺れ動く時なのです。 

③ 他者との関係性の変化

  親との信頼、依存、自立が相反する・友だちへの傾倒が大きくなる

      保護者のみなさんが、スーパーにいたところ、子どもが友人たちとお店へ来た。

      「○○ちゃん」と手を振ろうとしたら、商品棚に隠れたので、「ショックでした」との声も伺いました。

        では、全く保護者から心が離れたかというと、決してそんなことはありません。

   ぜひ、『手は放しても、目は離さず』見守ってください。

 

『特徴』の後半については、次回お話します。

 

  

こうした身近な問題をもとに、参加者全員で話し合ったり、ロールプレイでスキの練習をしたりする会【コミュニケーションカフェ】を開いていま

す。

リアルでもOnlineでも開催しています。

詳しくは、このHPのトピックスをご覧ください。